第52話 ぴったり!?食べ過ぎ!?チキン南蛮!
「今日最後は、ピリ辛きゅうりだね。まずは、きゅうりを板摺をして両端を切り落とすしてね。」
ヘタ側は気持ち大きめに切ってしまっても良いが、逆側は先端だけ少し切るだけだ。固くて美味しくないところ以外の可食部は、出来るだけそのままにしておきたい。
僕は、2人が作業している間にきゅうりを茹でるための鍋の準備をしておく。
「次はきゅうりの皮を剥いていくよ。ピーラーで端から端まで縦に2回で十分だよ。」
ちなみに、きゅうりの皮は剥かなくても大丈夫だ。ただ今回は、直ぐに食べたいので味が浸み込みやすくなるように剥いてもらった。
「今回は皮を剥いたけれど、漬け時間が沢山ある時は剥かなくても良いからね。皮を剥き終わったら、きゅうりを茹でていくよ。」
水が沸騰している鍋に塩を入れ、きゅうりを茹でていく。本当にサッと茹でるくらいで、30秒~1分位で大丈夫だ。
「きゅうりは茹でたら直ぐに氷水に落としてね。熱が取れたら1.5~2㎝位でぶつ切りにしていくからね。」
「きゅうりを冷ましている間に漬け地を作っていくよ。まずは、豆板醤をたっぷりのごま油で炒めるんだ。豆板醤から香りが立ってきたら、水、醤油、酒、味醂を入れて煮切ってね。これにお酢を入れたら、漬け地はほぼ完成だよ。」
たっぷりのごま油に水などを入れる時は、かなり油が撥ねて危険なので注意して欲しい。手間で無いのなら水などを別で沸かしておいて、そこに豆板醤とごま油を入れるようにすれば危険は減るはずだ。最後に入れたお酢は、酸味をどの位残すかで火入れが違ってくる。今回は酸味も少し残したいので、火入れは本当に軽くだ。
「ぶつ切りにしたきゅうりは、ボールに入れてね。そのきゅうりの上から、白ゴマと種を抜いて輪切りにした唐辛子を振り掛けるんだ。そうしたら、漬け地を流し入れていくよ。」
熱々の漬け地を白ゴマと唐辛子の上から注ぐことで、軽く火を入れることができ香りを引き立たせてる。油で炒めた方が、香りが引き立つと思う人が居るかもしれない。しかし僕は、長時間付ける事前提ならこの方法を選びがちだ。
「後は、きゅうりの上まで味が染みるようにキッチンペーパーで上を覆ってあげてね。これで、後は粗熱が取れたらラップをして冷蔵庫に入れておけば大丈夫だよ。ある程度漬かったら小分けにして保存しておこうね。」
お漬物作りが終わったので、昼食を作り始める。今日は、以前決めていた通りチキン南蛮だ。
「お母さん、キャベツの千切りお願いできる?もしできるなら、パプリカも薄くスライスしてくれたり、トマトもくし切りにしてくれると嬉しいんだけれど…」
「野菜を切る事なら任せてちょうだい。他にも何か作っても大丈夫よね?...白菜のキムチと大根のカクテキ、ピリ辛きゅうりはあるし…お味噌汁を作るわね。」
「お味噌汁も作ってくれるの?ありがとう!それじゃあ、任せちゃうね!…アルエには、タルタルソースをお願いしたいんだけれど大丈夫?毎回毎回アルエにはタルタルソースをお願いしちゃっているけれど...」
「タルタルソースなら任せてください!いつもとは違う味も作ってみたいですが、チキン南蛮に合うか分からないんですよね~なので、いつも通りのタルタルソースで行きますね!」
「ありがとう。この前アルエが作ってくれたタルタルソースが、美味しすぎたんだよ。僕が作った物よりも美味しいって思っちゃったからね。」
「えへへへ...ありがとうございます!任せてください‼」
チキン南蛮以外の作業はお母さんとアルエが行ってくれることになったので、僕はチキン南蛮に集中できることになった。
…?なんか、2人よりも僕の方が作業量少なくない?
土鍋を2個火にかけお米を炊き始めてから、お肉の下処理から取り掛かる。
2個は多いって?今日は、チキン南蛮の他にも自分たちで作ったキムチが有るからね。10時のおやつも食べていないし(特にアルエは)5合じゃ足りないかもしれないからね。
使うお肉は鶏の胸肉にする。胸肉1枚をそのまま上げていくのだが、このままだと中心に火が入りにくいので肉叩きで叩いて少し薄くしておく。叩くことで、揚げてもお肉の柔らかさが保たれるのも期待できるしね。お肉を叩く時は、ラップを被せておくとやりやすいからお勧めだ。
叩いたお肉に塩と胡椒で下味をつけてから片栗粉をまぶしていく。片栗粉をまぶしたら時間を置かずに溶き卵にくぐらせて、卵をお肉全体に満遍なく付けていく。溶き卵の替わりに卵と小麦粉と牛乳を混ぜたバッター液を使う時もあるが、今回はノーマルタイプの溶き卵オンリーだ。
溶き卵を絡ませたお肉を170℃程に熱した油で揚げていく。お肉に少し厚みがあるので、5~6分かけて両面ひっくり返しながら火を入れていく。
お肉を揚げている時間が結構ある。なので、この時間でお肉を揚げた後に漬ける南蛮酢を作っておく。味醂の煮切りをした後に、醤油とお酢、七味唐辛子を入れてひと煮立ちさせれば完成だ。本当は味醂だけではなく砂糖を入れるが、僕流はいつも通り味醂を沢山使い甘さを出す。また、醤油も今回は濃口醤油と薄口醤油を1:1で合わせたものだ。
揚げ終わり、バットで5分程休ませ油を切ったお肉を南蛮酢に漬けていく。大体10分程漬ければOKだ。
お母さんは、キャベツやパプリカの千切りを終えて、お味噌汁も作り終わっている。今日のお味噌汁は、油揚げと長葱、人参、玉ねぎを使った野菜たっぷりなものだ。出汁のいい香りも漂ってきて、とても美味しそうだ。
アルエの方は、タルタルソースを作り終わって、僕の作業をずっと見ていた。鼻をクンクンさせて、涎を垂らしそうになりながらお腹を鳴らせていたよ。やっぱり、揚げ物が大好きなんだね。
お母さんの方の作業が終わってからは、2人でテーブルの準備を始めていたけれどね。ピリ辛きゅうりやキムチも忘れずに置いてくれていたね。今日は、お母さんが作ってくれた物を出しているようだよ。
南蛮酢に漬けて味を浸み込ませたお肉を6分割にして皿に盛り付ける。その上に、たっぷりとアルエの作ってくれたタルタルソースを掛けてあげる。アルエが作ってくれたタルタルソースは沢山あるので、お母さんが作ってくれた野菜の千切りもこれで食べることにする。
「それじゃあ早速食べよう。まずは、お味噌汁から…うん、出汁が確りと香ってくるね。野菜の甘さも溶け出していて凄くホットする味だよ。」
「分かります!なんか、美味しいお味噌汁ってホッとするんですよね!」
「そうなの?私は自分で作ったからか、あまりそういうのは分からないわね。上手に作れて、よしっ!っとは思うけれどね?」
「確かに、自分で作った時は余りホットする感じは無かったかな?人に作って貰うのが大事なのかもね。じゃあ、お次はタルタルソースをたっぷりかけたチキン南蛮を…うん!いい出来だね。アルエの作ってくれたタルタルソースが、美味しさを抜群に上げてくれているよ。」
チキン南蛮は、ごはんのお供として最高に合うよね!しかも、滅茶苦茶美味しいタルタルソースが掛かっていると美味しさが倍だよ。南蛮酢にたっぷりと漬けていたので、ごはんが進むこと進むこと。
野菜の千切りはもちろんの事、ピリ辛きゅうりも箸休めにぴったりだ。そして白菜のキムチと大根のカクテキは、ごはんに合いまくっているよ。本当に、チキン南蛮とキムチでごはんがいくらあっても足りないよね。
お母さんとアルエの2人も、濃い目の味付けのチキン南蛮とごはん、キムチ2種とごはんで手が止まらないみたいだよ。
「チキン南蛮は、美味しいわね。から揚げみたいに鶏肉を揚げてはいるけれど、卵にくぐらせてから揚げると全く別物ね。それにこの甘酢ダレも最高だわ。」
「はい!やっぱり、揚げ物は美味しいですし奥が深いです!同じ揚げ物でも、衣を変えるとこんなにも違うんですね!それに、ごはんに凄く合います!と言うか、チキン南蛮だけじゃないです!キムチも口の中で変化をもたらしてくれますし、ごはんにも合いますよ!チキン南蛮、ごはん、キムチ、ごはんのループが止まりません!」
「ええ。今回は私が作った物を出したけれど、ちゃんと美味しく出来て良かったわ。私も手が止まらないもの。」
「本当に、お母さんの作ってくれたキムチもピリ辛きゅうりも良く出来ているよね。僕も、今日は食べ過ぎちゃうかも…」
食べた量:
僕1合+胸肉1枚、お母さん1.5合+胸肉2枚、アルエ3.5合+胸肉4枚…
食べ過ぎた……絶対に6歳(アルエは別)の食べる量じゃないよね…
小籠包の時と同じく、食べ終わってから皆30分近く動けなかったよ…
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