第4話 消えた足跡

雪の積もった夜道をDさんは歩いていた。

後ろから足音が聞こえ、振り返ると誰もいないのに自分の足跡だけが続いている。

また歩き出すと足音がし、今度は走ったが足音も速くなる。

家に着いて振り返ると、Dさんの足跡の隣に、大人の足跡より小さな、子供のような足跡が並んでいた。

その足跡は家の中へと続いており、Dさんが恐る恐るドアを開けると、部屋の真ん中に雪でできた子供の人影が立っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る