第3話 不思議な鏡
新居に引っ越したCさん。古い姿見鏡を見つけ、部屋に置いた。
ある日、鏡を覗くと、背後に見知らぬ女性が立っていた。
振り返ると誰もいない。不安になったCさんは、鏡を布で覆った。
しかし、気になって再び鏡を見ると、女性は少し近づいていた。
それ以来、鏡に映る女性は少しずつCさんに近づいてきた。
Cさんは鏡を処分しようとしたが、どうしても手放せない気がして躊躇していた。
ある朝、Cさんが鏡を見ると、女性の姿はなく、鏡に映るのは見知らぬ女性の顔だった。
その顔を見て、Cさんは震え上がった。
鏡に映る顔が、まったく別人となった自分だと気づいたから。
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