第16話 ひねくれ女のボッチ飯


 ・「ひねくれ女のボッチ飯」 (2021年~)


 人付き合いが苦手で友達もいない、なんとなくコンビニのアルバイトをしている女の子・川本つぐみ(演:飯豊まりえ)。


 ある日インスタグラムで見かけた「ホワイトホース」氏のアカウントにアップされる料理の写真とポエムに魅力を感じたつぐみは、心の隙間を埋めるため、その料理を追いかけて店に出向き、同じものを食べてゆく。


 いつか「ホワイトホース」氏に会えるかも、と淡い期待を抱きながら、ひとりで食べる食事「ボッチ飯」を楽しんでいくグルメドラマ。 (全8回)


 可愛らしい飯豊まりえが、挙動不審で人目を気にする、オーラの無い「陰キャな人物」を演じる。


 ひとりで孤独に店に行く点や、料理を食べている時のモノローグも多めで、女性版「孤独のグルメ」と言えるかも知れないが……なんだろう、「孤独のグルメ」の井之頭五郎とは、お知り合いになりたいけれど、この川本つぐみは、ちょっと精神的にひねくれてて歪んでいるので、人間的に距離を取りたい感じ(笑)。

 公園のベンチで、テイクアウトのピザをまるごと一枚、ひとりで食べつつ、ぶつぶつと独り言を呟いている女の子って、正直怖いもん。


 ひとりで食べに行く場合、店選び、メニュー選びは、自分の好みや気分で行うものだが、このドラマは「誰かの後を追いかけて、誰かが食べたものを、同じ場所で同じように食べる」という、「自分で選んでいない」後追いの点が珍しいかも。


 町中華や食堂、居酒屋、焼き肉屋、お寿司屋……小さな店に、若い女性ひとりで入るのは、けっこう勇気がいると思うが。

 主人公のようにコミュ障だとなおさら。(マナーの分からないフレンチやタイ料理とか)


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