stationery‐fight

第1話

小学校と中学校では明らかに違うところがある。教科？先生？部活？いや違う。

文房具だ。

俺の名前は如月蓮。ちょっと前まで小学生だった、ただのオタクだ。そして、今日は中学校の入学式。んで、今は登校中。なのだけども、ものすごい大雨なのである。雷も鳴っている。ふつーに歩いてたら急に降り出した。今から帰って傘を取ってきても間に合わないし、近くに雨宿りが出来そうな場所もない。よし、走るかと思った瞬間、目の前が真っ白になった。そして耳を塞ぎたくなるような音が響いた。そんで、真っ黒になった。あぁ、死ぬんだ、俺。あの、漫画の最新刊読みたかったなぁ。

4月9日 如月蓮 死亡

『ねぇ、助けて…。辛いよぉ…。』

『僕だけ…。いじめられてる。なんで…？』

え、誰の声？っていうか俺死んだんだよな。うわー最悪。今、どういう状況なの？

「ん"ん"っ！あーあー。はぁーい！こんにちはー！というか、おはよーかな？ま、どっちでもいーや！」

へ？今度はだれ？

「今日、運がいいのか悪いのか死んでしまった人たちー！君たちには、学校を守ってもらいまぁーす！」