track03:休日、ゆっくり頭皮クレンジングの練習台になる

結依 |// 明るく

「おにいー、今週もシャンプーと頭皮ケアの練習やらせてもらっていい?」


結依 |// 明るく

「へへっ、かしこまりましたー!

 ではシンクをスペシャル特設シャンプー台に改造するから、ちょっと待っててね~♪」


SE |キュッキュッキュッと、シンクの蛇口にシャワーヘッドを接続する


結依 |// 真剣に

「んしょっ、んしょっ」


SE |ガタタタッと、大きなリクライニングチェアを運ぶ音


結依 |// 明るく

「よし、じゅんびおっけー!

 それではこちらに、お座りくださーい」


SE |ギシッと、椅子に座る音


結依 |// 明るく

「おひざにブランケットかけるね。

 暑いからタオル地にしてみたよ」


SE |シャラッと、シャンプークロスを広げる少し固めの衣擦れ音


結依 |// 優しく

「首、苦しくない?」


結依 |// おどけたように

「では、リクライニングはセルフサービスでお願いしまーす」


SE |椅子に寝そべる音


結依 |// 優しく

「今週も、一週間おつかれさま。

 今日はオリーブオイルでクレンジングしようと思うんだけど、どうかな?」


結依 |// 自慢するように

「うん、美味しくなるようにフンパツして、エクストラバージンオイルにしたよ。仕上げは小麦粉スタイリング!」


結依 |// 楽しげに

「なんてね~、ちゃんと料理だけじゃなくて美容にも使える、精製度の高いやつだから安心してよ♪」


SE |細首の瓶からトクトクと、オイルが手のひらに溜まる音


結依 |// 明るく

「それじゃあ、頭皮にオイルをつけていくね」


(オイルがタップリ乗った手のひらを、頭頂部の髪を掻き分けて頭皮に当てる)


SE |ぬちゃっ


(側頭部、襟足など、軽く揉み込みながら頭皮にたっぷりオイルをつけてゆく)


SE |ぬちゅっ、ちゅぷっ


結依 |// 楽しげに

「オリーブオイルに含まれるオレイン酸はね、人の皮脂によく似てるんだって。

 だから毛穴に溜まった余分な皮脂を、しっかり浮かせてくれるんだ♪」


(両手の指の腹をつかって、頭皮を円を描くようにマッサージ開始)


SE |ぬちゃっ、ぬちゃっ


(両親指をぐっと押し込みながら、頭頂部へ流すように力を込める)


結依 |// 少し苦しげに

「んっ、ぬめぬめして、ちから、うまく入らないよぉ……」


結依 |// 少し困ったように

「マッサージってね、太い指でする方が気持ちいいんだって。

 ごめんね、結依は指先がほそいから、力が一点に集中しちゃって痛くなりやすいかも。

 大丈夫? いたくない……?」


結依 |// ほっとしたように

「よかったぁ……。

 もし痛かったら、すぐに教えてね」


(生え際に指を這わせるように、オイルを揉み込んでいく)

(もみあげから耳まわりを、片方ずつ丸く揉みながら丁寧にオイルを伸ばす)

(後頭部を広く揉んだあと、襟足にオイルを揉み込む)


SE |ケアが続く間、粘っこい水音と、たまに「んんっ」と力むような結依の息遣いが続く


結依 |// 優しく

「ふう、オイル揉み込み完了、っと。

 蒸しタオル持ってくるから、ちょっと待っててね」


SE |パタパタと数歩歩く音


結依 |// 戻ってきながら、楽しげに

「ホッコホコだよ~」


SE |ホットタオルをパフパフとして温度を調整

SE |タオルで耳まで頭を包む音


結依 |// 優しく

「これで頭全体を蒸らしていくね。

 くび、いたくない?」


結依 |// 優しく

「タイマーがなるまで、ちょーっと待っててね♪」


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