バンドのこと

一曲目

大学3年生（２回目）夏休み、何もせずに終えたくない、何かを残したい、何もなさすぎて何かに追われているような気がする。

高校1年生から続けてきたバンドは大学でもいいメンバーに恵まれて今も続けることができている。

オリジナル曲を作ってレコーディング、月一回はライブを行ってきた。

これだけは真剣に取り組みたいと、自分にはこれしかないと言い聞かせてその他を半分諦めながら続けてきた。

かといって毎日熱心に練習、作曲できるわけでもなかった。

退屈が嫌いと言いながら退屈に過ごしている日々に慣れてきたような気がする。

そうはなりたくないと思っていた自分に追いつかれた。

そんな中、新しくできた新曲はそんな毎日から逃げ出したい、全部がなんとなく退屈な日々から飛び出したい、そんな思いを書いた。

自分にはやり方もわからないし、どこへ逃げればいいのか、何を始めればいいのかわからない。

だから曲の中の少女に託した。そう思いたいが投げ出したという方が合う。

聞きやすい裏打ちのドラムにメロディーも耳に残るようなものを選んだ。

奇抜ではない曲だが共感をもらって初めて曲の中の少女は何かを選べるような気がした。

タイトルは「家出少女」。