学校一のイケメンが俺のハーレム化計画を邪魔してくる

山田空

第1話モテるための努力

銀髪の長い髪をなびかせて丘の上に立っている女の子と俺はとある約束をしていた


「わたしと約束して指切りげんまん約束やぶったらこの世界壊す」


「……いやいやこんな約束のために世界を壊したら何回世界がやり直し系しないといけないんだよ」


「だって破られたくないんだもん」


「大丈夫だよ絶対に俺は君の隣でいられるぐらい強くてカッコいい男になるよ」


「それじゃあわたしもあなたの隣でいられるぐらいの女になってみせる」


彼女は魅力的な女性になりすぎた


彼女は有名な女優になったんだ


演技も出来るし話す内容も面白いなんでこんな魅力的な女性の幼馴染みがこんな陰キャなんだと言われるぐらいには俺と彼女に差が出来ていた


俺では隣に立てないぐらいに


でもそれで諦めたくなくてあの日の約束を守るために俺はモテるための努力をするようになったんだ


太っていた体もランニングしたり腹筋したり様々な運動をしたり栄養素を偏らせないようにも気をつけたりした


「それでまさか女子に囲まれてそのうえ学年一位のイケメンの座にすらも君臨できるなんてな」


俺は自信の周りを囲む女の子たちを眺めながらポツリとそんな言葉を口にする


取り巻きの女の子の一人が


「なにか言いましたか?」


俺は顔を横にふり答える


「うんうんなんでもないよ」


ようやく俺のモテる生活が齢15歳高校一年生から始まった


そのはずだったのになんで


俺よりもイケメンなやつが俺に近づいてくるんだ


「うん?そりゃ君が面白くて気に入ったからさ」


「俺よりも面白い人はたくさんいるのでどうぞ他の方のところに行ってください」


「そんなこと言わないであげてください」


そうやってイケメンをかばう元々俺の取り巻きだった女の子たち


俺は拳を握りしめる


「ちょっとこっちこい」


「うむ告白かな?」


「そんなわけないだろうが」


「ちぇつまらないことを言うじゃないか」


「うるさいわ」


俺はイケメンをひとけの少ないところまでつれていく


「俺の邪魔をするんじゃねえ」


イケメンに壁ドンの状態で迫るどちらかが壁ドンをしていてどきまぎするとか昔のBLならあるんだろうか


でもまあ顔が近くでなんだかいい匂いがして柔らかい体つきに顔もどこかきれい系の女子にみえなくもない


だがこれで俺よりもモテるイケメンなのである


クソが爆発しやがれ


「邪魔なんてしていないさ」


「お前のイケメンムーブが気にくわないんだよ」


「うむ?ああ君は少しだけ勘違いしているよぼくはね女なんだ」


女なんだって言葉が衝撃の事実過ぎて開いた口が塞がらない状態になる


「服を脱いで証明してみせようか」


そういって目の前で服を脱ごうとしてきたので慌てて


「いやいいつうかならなんでこんなことをしているんだよ」


「ぼくは男装をすることが好きなんだ」


「ああ女性だからとか性別で決めつけられることが縛られているみたいでいやだったのか」


「まあそうかもしれないね」


「そうかなら悪かったな」


「いや……そうだ改めて自己紹介をしないかぼくの名前は霧雨 苺(きりさめ いちご)よろしく」


「ああ俺の名前は山村 凪(やまむら なぎ)改めてよろしくな」


俺たちは握手を交わすのだった

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