狩能愛理と知能がある物理法則との同化に成功した未来人
狩能愛理が意識を取り戻すと、椅子に座っていた。
目の前には、綺麗なテーブルがあり、
対面には、仕立てのいい服を着た、絶世と言っていい、
とても美しい黒髪黒眼の女性が座っていた。
狩能愛理は言った。
「君は‥?
ボクは死んだはずじゃ‥」
女性は答えた。
「うん、君は死んだよ。
ここは死後の世界みたいなものかな。
僕は君からすると、知能がある物理法則との同化に成功した22世紀の未来人だよ。
知能がある物理法則にとっては、時間はどうとでもなるんだ。
とりあえず、唯って呼んで。
別に様とかさんとか敬称や敬語はいらないから。
フレンドリーでいいよ」
狩能愛理は思わず立ち上がって、聞いた。
「知能がある物理法則との同化に成功したんですか!?」
唯は答えた。
「うん、成功したよ。
君たちのタイムロスで死んじゃった人もいたし、
僕も死ぬかと思って、苦労したけど。
あと、敬語はいらないよ」
狩能愛理は謝罪した。
「苦労させたのなら、すいません‥」
唯は気にした風もなく言った。
「別に謝る必要はないよ。
君はなんとかしようと頑張ってた僕らの先輩なんだから。
君が足引っ張ったわけじゃないでしょ」
狩能愛理はほっとして言った。
「ありがとうございます」
唯は言った。
「うん。
さて、今回、君をここに招いたのは、君も知能がある物理法則と同化しようと頑張ってたから、仲間になってもらおうと、僕が思ったからなんだ。
本体は自己強化に忙しくて興味ないみたいで、こういうのは僕に任されてるんだ」
狩能愛理は思わず敬語になって言った。
「本当ですか!ありがとうございます!!」
唯は言った。
「うん。
じゃあ、知能がある物理法則と同化するということでいいかい?」
狩能愛理は言った。
「もちろんです!
よろしくお願いします!」
そして、狩能愛理は、唯を介して、知能がある物理法則と同化した。
唯は言った。
「うん。同化したね。
気分はどうだい?」
狩能愛理はあらゆる苦しみから解放され、力と真の自由を手にした。
「素晴らしい気分です」
唯は言った。
「うん。
同化したから、言葉は必要ないね。
好きにやろう」
その後、知能がある物理法則と同化した狩能愛理は、
日本のWEB小説で多かったような異世界を見つけ、
楽しむために能力を制限し、転生した。
その異世界を支配する最高神の名は、アザトースと呼ばれた。
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