第2話筆おろし(ヒロインR15イラスト有り)

 貴族子息転生した俺は、初恋相手の19歳のお姉さん、カテリーナに”筆おろし性教育”をしてもらうことに。


 ◇


 ”筆おろし性教育”:


 中世ヨーロッパ風なこの世界の王侯貴族の子息は、成人したら大人の女性に性教育を実戦で教えてもらう風習がある。


 教育してくれるのは『結婚歴あり、未亡人、妊娠しづらい、口が堅い女性』とされ、乳母や女官が指南役の場合が多い。


 カテリーナさんは全ての条件を満たしいた。


 遠い従姉弟なので近親相姦にならないから、今回俺の指南役になったのだ。


 ちなみに女子は、一般的に結婚まで処女が求められるので、性教育は知識だけで、実技はないという。


 ちなみに日本でも内娼を呼ばれる女官が、将軍の初体験の相手になっており、歴史的にも性教育は珍しい制度ではないのだ。


 ◇


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082953160962


(い、いよいよ性教育…筆おろしをしてくれるのか…俺に…)


 だが現代日本人で、しかもDTな俺にとって、性教育の実践など緊張でしかない。


 唾を飲み込み、必死で冷静なフリをする。


「大丈夫、ジノくん?」


「は、はい、問題ありません。俺は成人したので…」


 ――スル、カサ、カサ…。


 俺は緊張をバレないように、服を脱いで全裸になる。


 だが下半身の息子は緊張どころか、すでに完全体。


 ペニスがそり立ってしまう。


「す、すみません。まだ何もしてないのに、勃っちゃいました…」


「うんうん。いきなり勃っていることは、素晴らしいことなのよ」


 カテリーナさんは優しく教えてくれる。


 王侯貴族の子息は初夜のプレッシャーと緊張で、勃たない男性も多いという。


 子息にとって子作りは、戦争で勝利するよりも大事なこと。


 最初の勃たずがトラウマになり、不能になって王家断絶した歴史もあるのだ。


 だから勃ちやす俺は、貴族の男子としては才能があるという。


「そうなんです。ありがとうございます。それでは…」


 自信を付けさせてもらったので、体が少し軽くなった。


 だから全裸の俺は、カテリーナの上に気を付けて乗っていく。


「国によって違うけど、服を脱がせる練習をしてみようね」


「はい。失礼します」


 ――スルスル


 カテリーナのネグリジェを、優しく脱がしていく。


 中世ヨーロッパにはネグリジェはないけど、この世界にはあるのだ。


(おっ…オッパイと下が…)


 ネグリジェを一枚脱がしただけで、カテリーナの全裸が目の前に広がる。


 真っ白な柔肌、Fカップの胸と、ツルツルに剃られた秘部。


 全てが眩しく光っていた。


「綺麗です、カテリーナさん…」


 DTだった俺が生の女体を見たのは、これが初めて。


 綺麗だ、しか言葉が出てこない。


「その言葉、嬉しい…だって、私、そんなに若くないし…」


 平均寿命が30歳、12歳の嫁入りも珍しくない、この世界。


 19歳の未亡人の彼女は、自分にコンプレックスがあるのだろう。


「いえ、若いです。あと、綺麗で…すごくエッチな体です…」


 現代日本人の俺にとって、19歳は若すぎる年齢。


 女子大生の年齢だから、最高の絶景だ。


(というか…カテリーナさんが可愛い系の美人だから…ドキドキするんだよな…)


 彼女は明るい色のロングの女性で、領内でも人気の女性だ。


 そんな美女が全裸で、俺に性教育をしてくれる。


 そう思っただけ、勃起していたペニスが、更にギンギンしてきた。


「…それじゃ、次はスキンシップから、してみようか?」


 前戯を禁止していた”禁欲”キリスト教は、この世界は存在しない。


 代わりに”ちょっと禁欲”イリスト教が普及している。


 だからキリスト教では禁止とされていた、前戯やペッティングもOKなのだ。


「それじゃ、失礼します」


 俺は口を、彼女の胸に、Fカップのオッパイに近づけていく。


「じょ、上手よ……初めてなのに、どうして、そんなに…上手いの…」


 カテリーナは甘い声をだす。


(良かった…感じてくれて)


 この14年間、俺は筆おろしのために舌の練習もしてきた。


 木の実の種やヒモを使い、性行為の予行練習をしてきたのだ。


(いつか婿入りした時のために、性技は重要だからな)


 俺は継承権の低い4男だから、遠くない日、婿養子に出される運命にある。


 この世界、婿の使命は、ただ一つ。


 ――妻を何度も妊娠させることだ。


 嫁ぎ先で跡継ぎを作れないと、夜伽に失敗したら、俺の貴族生活は終わってしまう。


 だからこの14年間、体力だけはなく、舌技も練習してきたのだ。


 しかも俺の舌技は、現代日本のAV男優を見て学んだもの。


 この世界の女性にとっては、未知の攻め方と技だろう。


「………それじゃ、次は、いよいよ、挿れてちょうだい」


「は、はい」


 前菜は終わり、いよいよ本番の時間が来た。


 14年間イメージトレーニングはしてきたが、こればかりは緊張する。


 何しろオナニーとはまるで違うからだ。


「初夜の時、最初は正常位だけだから、気を付けてね」


 ”ちょっと禁欲”イリスト教は、色んな体位でセックスしても問題ない。


 だが初夜だけは正常位だけなのだ。


 ちなみに”禁欲”キリスト教は『性行為は正常位のみ。ペッティング禁止』だったらしい。


「それじゃ、入れます」


 カテリーナの両足を掴みながら、俺は正常位になる。


 ――そして、俺はついにDTを卒業するのであった。


 ◇


 ◇


 ◇


 筆おろしの実体験が終了した。


 先生のカテリーナさんは何度も絶頂したので、放心状態だ。


「はぁ…………」


 虚ろな目で天井を見つめている。


 目は虚ろになって、もはや性教育できる意識はない。


 そんな彼女を見て、俺は幸福感に満たされていく。


(カテリーナさん…俺の幼い時の憧れのお姉さん…ずっと好きでした…)


 実はこの人は俺の初恋の女性の一人。


 俺が7才の時に、12歳でまだBカップの彼女と、一緒にお風呂に入れてもらった。


 俺9歳の時に、14歳でDカップの彼女に、抱っこしてもらいながら昼寝もしていた。


 そして彼女が嫁いだ後、俺は失恋したことに気が付いた。


 精通した俺は、カテリーナの裸体で何回もオナニーしてきたのだ。


「ふぅ…………」


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082953178528


 しばらくしてカテリーナの呼吸も整ってくる。


 だから俺は彼女に水差しの水を差し出す。


「ありがとう……ジノくん」


「いえ。ごめんなさい。俺、途中から、頭が真っ白になっちゃって…」


 せっかくカテリーナさんが体を張って教えてくれたのに、俺は途中から我を忘れてしまったのだ。


「うんうん。私も久しぶりで、途中から、我を忘れちゃったら、あいこよ」


「えっ…久しぶりのエッチだったんですか?」


「うん。この3年間、してこなかったよ…」


 結婚一年目でも、カテリーナは妊娠する気配がなかった。


 だから、夫は別の愛人に走り、カテリーナは放置されていたという。


「こっちに帰ってきてからも、シてないかったんですか?」


「うん。本当に好きな人としか、シたくなかったから…」


 彼女は小さく呟きながら、少し恥ずかしそうにしていた。


「明後日は自我をもって、お互いに気を付けましょ、ジノ君」


「えっ? 明後日も、いいですか?」


「もちろん。ジノくんも、その方が自信がつくでしょ?」


「はい、もちろん!」


 自信がつくのはもちろん。


 でも、それ以上に憧れのカテリーナさんと今後もセックスできることが、俺は何倍も嬉しかった。


 次回から、正常位以外の体位もOKなので、色んな体位で19歳の裸体を堪能できるのだ。


「あと、ジノくんの”ソレ”…かなり大きい部類だから、初夜は気を付けてね」


「えっ? そうだったんですか」


 そう言われてみれば、通常時ペニスは普通サイズだけど、勃起時はかなり大きい。


 前世での自分のペニスと同じサイズなので、今まで気にしてもいなかった。


「でも、不思議ね……弟だと思っていたジノくんと、こうしてエッチするなんて…」


「ですね。でも、最初がカテリーナさんで、本当によかったです」


 こうして初体験を済ませて、14歳の俺は少しだけ大人になった。


 明後日の夜が、本当に待ち遠しい。


 ◇


 だが、その前の、明日の夜に事件が起きるのであった。
























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