中世ヨーロッパ戦国ゲーム世界で、俺だけ子作り才能で成り上がっていく(R15なAIイラスト挿絵 多数あり)

ハーーナ殿下

第1話ゲームの世界に転生

 俺は地方都市に住む20歳の平凡なサラリーマン。


 趣味は異世界ファンタジー、中世ヨーロッパ歴史、シミュレーションゲーム。


 あと、紳士の嗜みであるHなゲームだ。


 奨学金や生活のため、学生時代は勉強とバイトに明け暮れてきたDTだ。


 ◇


 ある日の金曜の夜。


 安アパートの自室。


「アップデートが終わったから、やるか!」


 俺は大好きなゲーム、「エンペラー&キングス3」の、新バージョンをプレイすることにした。


 このゲームは15~17世紀頃の中世ヨーロッパ風な”ヨーロッペ大陸”を舞台にした、戦略国盗りゲームだ。


 プレイヤーは好きな領主、国王、皇帝を選択。


 内政、外交、政略結婚、戦争、計略などを駆使して、領土を広げていくゲームだ。


 シミュレーションゲームの”信長の野望”や”三国志”の中世ヨーロッパ版だ。


「今回も跡継ぎを絶やさないように、プレイしないとな」


 中世ヨーロッパと同じで、ゲームでは自分の跡継ぎがいない、お家滅亡のゲームオーバーになってしまう。


 だから自分の子孫を残していくことが、何よりも重要なのだ。


「後継システム…これR18だから、かなりHシーンもあるんだよな…」


 結婚相手と子孫を残す行為…”子作りシーン”はけっこう細かく描写されいる。


 本格的シミュレーションだけど、子作りシステムが購入者に一番人気なのだ。


「仮想ヨーロッパ世界だから、結婚も緩いからな…」


 ゲームは現実の”禁欲”キリスト教とは少し違う、イリスト教が信仰されている世界設定。


 だから貴族なプレイヤーは若い側室や愛人を作れて、離婚も簡単にできちゃうのだ。


「よし、主人公も決まったから、やるか!」


 今回はイタリア風な半島北部の、弱小”伯爵国サルチン家”でプレイする。


 俺は戦国シミュレーションでは、姉小路家や里見家とかの弱小家縛りプレイが、大好きなのだ。


 こうして俺は「エンペラー&キングス3」をスタートするのであった。


 ――シュワーン!


 だが直後、ディスプレイから発せられた眩しい光に、俺は包まれていく。


 ◇


 ◇


 ◇


 ――それから長い時間が経つ。


 ――いや、一瞬だったかもしれない。


(えっ? ここは…どこ?)


 俺は目を覚ました。


 中世ヨーロッパ風な世界に、どこかの王国貴族の屋敷の中で、俺は目を覚ました。


(俺、赤ちゃんに…貴族の子どもに、転生したのか?)


 こうして俺は「エンペラー&キングス3」の地方の弱小領主の赤子、ジノとして転生するのであった。


 ◇


 ◇


 ◇


 ゲーム内に転生してから、14年の年月が経つ。


 俺ジノは14歳になった。


 今は俺は自分の部屋にいた。


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082951378700


 ここはイタリア風な半島の北部にある、サルチン伯爵の独立国。


 その中心都市サルチン市にある、領主の館の中だ。


 時間は19時を過ぎて、ロウソク一本しかない部屋の中は薄暗い。


「ふう。ようやく成人になったな」


 数日前、俺は14歳の誕生日を迎えていた。


 中世ヨーロッパと同じく、この世界では平均寿命が短いため、男子は14歳で成人なのだ。


 自室のベッドの上に座り、この14年間を思い出していく。


「色々とチャレンジしてきたけど、日本には戻れなかったな…」


 だから転生後、最初の数週間で、俺は覚悟を決めていた。


 この世界で伯爵子息ジノとして、生きていくことにしたのだ。


 地球には家族と親族がいないので、割り切ってこの世界で生きてきた。


「それにしても転生先、もう少し良い家が良かったな…」


 転生したのは、イタリア風な半島の北部の海側のサルチン伯爵独立国。


 その現サルチン領主の四男ジノ・ゼ・サルチンだった。


 サルチン家は貧乏ではないが、近隣を強力公国や大国に囲まれており、立地的に弱小国になる。


 今のところは近隣国とは、友好関係にあるから平和だった。


 だが大国同士が戦争になったら、ウチみたいな小国は一瞬で征服されてしまうのだ。


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082951561748


 ――◇――


《ヨーロッペ大陸について》


 ・15~17世紀前後の中世ヨーロッパ文明の世界


 ・火縄銃は発明されているが、まだ性能が低く、戦場では威嚇程度にしか使われていない。


 ・大砲も発明されているが、性能が低く、小型化されていない。そのため超大国が攻城戦で使う程度。野戦では使えない。


 ・戦争の主体は騎士、従者、傭兵。槍、弓、クロスボウ、剣など。用兵戦術は未発達。


 ・航海技術が少し遅れており、新大陸は未発見。アフリカ風大陸の南部までしか、到達していない。


 ・大きめな都市には、トイレ下水道、水道が存在してる。(古代ローマン超帝国が残した、上下水道を再利用しており、技術も継承されている)


 ・ゲーム世界なので、次もモノが存在しない(宗教改革。黒死病ペストなどの、強力すぎる伝染病。キリスト教など)


 ・キリスト教とは違う宗教が普及しているので、公衆サウナ風呂、風呂、水浴びをする習慣が普及しており、都市の衛生状態は悪くはない。


 ・国王と皇帝がいる国は封建制度。王の権力はまだ弱く、国内の公爵家、伯爵家などに権力が分散している。


 ・農業革命(農業道具、三圃制農法など)が起きた後なので、農産物の生産性はそこそこ高い。


 ・動力は水車と牛馬、人力がメイン。


 ――◇――


 ゲームと全く同じ、こんな低い文明レベルの世界だった。


 だから俺も転生後に動き出した。


「でも、この10年間、俺も現代とゲームの知識を使って、領内を色々と改革しようとしたけど…」


 だが今のところ領内で、大きな成果は出せていない。


「異世界ファンタジーとは違って、子どもにはつらい現実世界だよな、ここは…」


 中世ヨーロッパと同じく、この世界では子どもには何の権力もない。


 王侯貴族の子息でも13歳以下は、政策に関与できないのだ。


 悪い言い方をすれば、『13歳以下の子どもは家にとって”モノ”』という過酷な状況なのだ。


「とりあえず14年かけて、勉強と鍛錬は、できる限りしてきたけど…」


 同年代の子供が勉強をさぼっていた間、俺は努力してきた。


 語学、歴史、戦史、礼儀作法、宗教学を日々勉強。


 剣術、格闘術、弓術、馬術なども鍛錬も、体を壊さないギリギリまでやってきた。


 そのため今の俺は、年上にも負けない強さと知力がある。


「でも、ここは魔法もチートもない世界、”リアル世界”だからな、気を付けないとな…」


 いくら強くなっても一人で出来ることには限度はある。


 中世ヨーロッパと同じで、戦いで大事なのは兵士の数で、国の国力・兵力が重要なのだ。


 ――カーン♪ カーンプン


 そんな時、城下町の教会の鐘が、鳴り響く。


 20時の時報で、市民の眠る時間を知らせる鐘だ。


 まだ電気やライトも無い時代なので、灯は貴重なロウソクや油ランプしかない。


 だから灯の代金を節約するために、夜八時過ぎに、多くの市民は寝る風習があるのだ。


 その代わり、朝は早く、みんな4、5時は起きて、王侯貴族も仕事の準備をするのだ。


「いつもな俺も寝る時間だけど。でも今宵は……」


 ――トン、トン。


 俺の部屋の木の扉が、ノックされる。


「ジノくん、いる?」


「はい。カテリーナさん、どうぞ」


 ――ギー、ドン。


 部屋に入ってきたのは、水色のワンピースドレスの女性カテリーナ。


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082951600556


 俺の遠い親戚の19歳のお姉さんで、出戻りの未亡人だ。


「あのジノくんも、もう成人か。早いものだね?」


 5歳上のカテリーナさんは、幼い時から俺の面倒をよく見てくれたお姉さん。


「4年前、『将来、私をお嫁さんにしてくれる』って、ジノくんが言ってくれたの、覚えている?」


 そして俺の初恋の女性だ。


「は、恥ずかしいから、言わないでください。あの時は俺も子どもだったんでよ…」


 でも14歳のカテリーナはその直後に、他国の小貴族に嫁入りが決定。


 俺の初恋ははかなくも消えてしまったのだ。


(カテリーナさん…未亡人の…)


 だが彼女の夫は、1年前に病死。


 向こうで再婚相手が見つからずに、少し前にサルチン領の実家に帰国。


 今は我がサルチン家で、こうして侍女をしているのだ。


「…それじゃジノ君。そろそろ、いいから?」


 俺が成人後、彼女は俺の担当の侍女となった。


「はい…よろしくお願いいたします、カテリーナさん」


 俺の返事を待って、カテリーナは服を脱ぎだす。


 ――スル、スル、スル…


 肌着のネグリジェ姿になり、彼女はベッドに横に。


 Fカップの大きな胸が、薄い生地のネグリジェをツンと、二つのテントをはっていた。


(ついに性教育…筆おろしタイムが…)


 この世界の王侯貴族の男子は、14歳になったら”筆おろし”の儀式がある。


 子作りと初夜に向けて、性経験のある女性に実戦で教えてもらうのだ。


 そして俺の担当はカテリーナさん。


 https://kakuyomu.jp/users/haanadenka/news/16818093082951623563


「私が教えてあげるから、リラックスしてね、ジノ君…」


「は、はい。お願いします…」


 こうしてDTな俺は憧れのお姉さんに、性教育をしてもらうのであった。

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