第6話 初出場での優勝

怪物の頃の1970年代初出場で優勝を勝ち取った高校にはそれなりに想い出がある。一校は1971年桐蔭学園。というより準優勝の磐城高校。僕の田舎は福島県いわき市。出場すれば負けの磐高(バンコウ)がその年は初戦の日大一高に勝ちあれよあれよと勝ち進み決勝まで行った。相手は初出場の桐蔭学園。湯本の町はおそらく初出場相手に白河の関を優勝旗がこれる事を夢見て仕事を休んでみなん応援してたのだろう。ちょうど夏休みで田舎に帰っていた僕も応援していた。結果は桐蔭学園の初出場初優勝。僕の記憶には磐城高校の小さな大投手田村隆寿、そして近所に住んでいたキャッチャーの野村のお兄ちゃんしかいない。湯本の表町をオープンカーで準優勝パレードした時はカッコよくて胸が躍った。それからずうっと先に、北海道より後に優勝旗は白河の関を超えた。そして東京っ子の僕にとって忘れられないのは桜美林高校の初出場での優勝。東京はその頃全然強くなくてそれがYes,Yes,Yesと叫びながら優勝しちゃうなんてびっくり。桜美林高校自体知らなかったけど盛り上がった夏だった。この頃から甲子園でプレーしている選手は同世代になり憧れのお兄ちゃんたちでは無くなっていった。

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