Blan―白い悪魔―

闇無

〜プロローグ〜

『…残念ながらお子さんは…』


――ああ、可哀想な子が居る…なら、俺が君を助けてあげよう――


『…ふぎゃ、ふぎゃあ!』

『!?』

『こ、これは…確かに死産だった筈…』

『奇跡だ、神の奇跡だ!!』


――ああ、人間(ひと)は何て愚かなのだろう…神が居るならば、産まれながら死ぬ魂など無い筈だ…――


―――――


――だからこそ俺は人間が愛おしいのかもしれないな――

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