花火は夏の終わりの風物詩。主人公は旅先の町で、偶然に、花火を見ることになる。「月と戦っているよ」と子供の声が聞こえ、彼は夜空に、三日月があることに気づく。そして、花火が終わり、残っているのは三日月と自分だけで、寂しさを感じている。それはこれから秋がきて、冬になるからだけではないだろう。作者も、人生という季節の秋にいるからなのだろう。