特訓

「ん?あれ、なんだ?」

「え?どした?」


「いちばん下のほう...」

「下のほう...って、あら?なんか、うちの名前?」


「志伊良花奈って名前、載ってる...」

「えっと...なになに?...

『以下の者は

20時間の英会話特別訓練授業を受ければ

合格とする』

だって」


「えーっ?...ってことは...」

「うち、特訓受ければ、ロサンゼルス行けるってことー?」


「うわっ!うわうわうわーっ!やったあああ!はなっちといっしょに、ふたりそろって留学行けるぞー!」

「ほんとだー!やったあ!...でも、うち、特訓受けないと...英会話の」


「特別訓練授業だから、きっとすごい授業なんだろうねっ!英会話の」

「きゃあああ、20時間もー」


「でも、でもでも、はなっちといっしょに行ける」

「あやなっちとふたりそろって!ロサンゼルス留学にー!」


「「うわ~っ!!やったあああ!!よかったあああ!!めっちゃうれしいーっ」」

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