転校5日目

「おはよー!あやな姫」

「おはよー!はな将軍」


「だから、なんなのよー?それー?」

「冬将軍みたい?」


「だから、沖縄で、そんなの聞いたことないんだからー」

「じゃあ、はな大王...はなキング...はなコング...」


「そんなことより、今日の体育の着替えは、あやなくん...じゃない...あやな姫...は、女子といっしょだからねー!知念先生に、いっしょに着替えるように言われてるさー」

「え?そうなの?」


「そうなのよっ!前の中学でも、そうだったの?...そうだったんでしょ?...知念先生から、ちゃんと聞いてるんだからねっ...」

「あ...うんっ...そうなの...」


「まあ、体操服は、うちの中学は、男女共用デザインだから、どっちでも着れるジャージたがら、いいけども」

「うんっ」


「あ、1時間目、体育だから、いっしょに着替えに行くよー!女子更衣室」

「わかった...今日の体育は陸上?」


「たぶんねっ...走るわよー」

「よしっ、うちも走るぞー、はなにだけは、ぜったいに負けないよー」


「知らんわ」

「えへへ」


「こないだの可愛い下着、ちゃんと着てるー?」

「着て来たよー」


「見せてねー」

「いいよー、はなっちの下着も見せてー」


「いいよー!うちのも可愛いんだからっ!うちの新作!入荷したばっかりの可愛いやつ」

「えーっ?いいなー」


「いいでしょー」

「下着屋さんの、回し者?」


「なにそれー?」

「うちも、自分ちで回ってるよ~」


「回ってるって?」

「ブレイキンしてるのっ!」


「オリンピック出場するの~?」

「種目にあればね~」


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