詩集

人名

n回目の目覚め

深夜午前2時 終電も過ぎた夜に

痺れる劣等感 間延びする1分間

停滞していく溜息


セピア色の日々は過ぎさり

変わりかけることもなく

循環する感情は個を描く

自縄自縛 胸に残った懐かしさは

置き手紙


沈んでいく西の月を誰か止めておくれよ



n回目の眠り

未明午前4時 始発も来ない朝に

痺れる倦怠感 加速する1分間

停滞していく溜息


モノトーンの日々は過ぎさり

馴染みかけることもなく

循環する思考は孤を描く

自業自得 胸に残ったやるせなさは

免罪符


白んでいく東の空を誰か止めておくれよ


願ったはずの日常は写真立ての奧に埋もれて

祈ったはずの将来も震える手では掴めない

望んだはずの生活の寂しさに目を背けながら

再び伸ばした手鏡 ただ空を切るだけ


今日が永遠に終わらないなら

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