再び2人だけの会話

――更に翌日――


〜マリア視点〜


「フッフッフ〜ン♪ あっ、そうだ☆!」


「どうしたの? アリシア」


 それから更に翌日、私たちは引き続きモモちゃんを直していると、ここでアリシアが何かを思い付いたみたいだったの。


「今からちょっと買い物に行こうと思うの♪」


「買い物? もしかして何か買いたいものでも見つかったの?」


「はい♪ せっかくだからモモちゃんに可愛いアイテムを付けてみようかなと思ったの♪」


 どうやらアリシアはモモちゃんに可愛いアイテムを付けることを思い付いたみたいで、今からそれを買いに行こうとしていたの。


 うんうん、なるほどね♪ アリシア凄くナイスアイデアだよ♪


「へぇ〜、良いじゃないそれ♪ ぜひモモちゃんに可愛いアイテムを付けてみよ♪」


「はい、ありがとうございます♪」


「ちなみにどんなのを付けようと思うの?」


「それは、ヒ・ミ・ツです♪ 帰ってからのお楽しみだよ♪」


「えぇ〜、ケチ! むぅ~!」


「まあ、いいじゃない♪ それじゃ、アリシア行ってらっしゃい♪ モモちゃんに付ける可愛いアイテム楽しみにしてるね♪」


「は〜い♪ それじゃ、行って来ます♪」


 そしてアリシアはモモちゃんに付ける可愛いアイテムを買いに行くため、そのまま出かけたの♪


 モモちゃんに付ける可愛いアイテムが何なのか、私も楽しみにしとくね♪



「アリシア、無事に買い物に行ったね♪」


「えぇ、そうね♪ アリシアが一体どんな可愛いアイテムを買ってくるのかとっても楽しみだわ♪」


「そうですね♪ 私も同じ気持ちです♪」


「ところでマリア。もう1回だけ私も縫うのを――」


「それはもうダメです!」


「もぅ〜、マリアのけちんぼ! 私にもう1回ぐらいモモちゃんを縫わせてもいいじゃない……。むぅ~!」


 アリシアが買い物に出かけると、私と師匠は再び2人だけの会話をしていたの。


「それにしても、アリシアは本当に凄く成長したよね♪」


「えぇ、そうね♪ 弟子の成長は師匠としてもとても嬉しい限りだわ♪」


「そうですね♪ 先輩としても後輩の成長はとても嬉しい限りです♪」


 そしてここで、話はアリシアのことについての話題になったの♪


「ミナちゃんがモモちゃんを見つけたことについて話してくれた時、モモちゃんを見つけることが出来たのはアリシアが物を喋らせる魔法を使ったおかげだと知ってとてもびっくりしたんだよね♪」


「そうね♪ 練習ではあまり上手く行かないことが多かったから、成功出来たと分かって私も凄く驚いたわ♪ それと同時に感動もしちゃったんだよね♪」


「そうそう♪ 今まで上手く使えなかった魔法が使えるようになったと聞いて私も凄く感動しちゃったの♪ 更に全ての魔力を使って1体だけでもシャドーウルフを倒せたことも成長した証だよね♪」


「うん、そうだね♪ 魔物を倒すことが出来ただけでもアリシアが凄く成長していることが分かるわね♪」


 アリシアのことについて話題を始めると、私も師匠もアリシアがとても成長したことに対してお互い凄く感動していたことを話していたの♪


 アリシアも最初の頃から比べると、いろんな魔法を使えるようになって本当に凄く成長したよね♪ これからもとっても楽しみにしてるね♪


「ねぇ、師匠。そろそろをアリシアに話してもいいんじゃないかしら? 昔アリシアを助けてくれた魔法使いの女性……、それは他ならぬだってことをね♪」


「うっ……! そっ……、それは……」


 ここで私はについて師匠に話題を出したの。


 私が言う……、それは昔アリシアを助けてくれた魔法使いの女性が他ならぬだったことについてなの♪


「そもそも、アリシアが魔法使いを目指すようになったのは師匠があの時助けてくれたおかげだし、それにアリシアが魔法学校で毎日魔法の練習をしているのを見て、師匠もあの時助けた子だと気付いて弟子にしたんだよね♪」


「まあ……、それはそうだけど……」


 続けて私は師匠がアリシアを弟子にした経緯を話していたの♪


 あの時出会った2人がこうして運命の再会を果たすなんてまるでロマンチックよね♪


「せっかくだし話しましょうよ♪」


「えっと〜……、それはやっぱりいいかな……。アリシア自身が気付いてくれたらそれで……。あと自分で言うのはやっぱりとても恥ずかしいし……」


「ハァ〜……、師匠も素直じゃないですね……」


「だっ、だって本当に凄く恥ずかしいだもん! むぅ~!」


「ハイハイ、それでいいですよ♪ 師匠のそういうところ、可愛くてとても好きですよ♪ きっとアリシアもそう思ってますよ♪」


「もぅ〜……、何よそれ……」


 私があの時の事実をアリシアに話すことを師匠に提案するも、師匠はやっぱり恥ずかしいのかあの時の事実は結局そのまま秘密にすることを決めたの。


 いつかアリシアが自分であの時の事実に気付けたらいいな♪ その時はちゃんと必ず話してあげるからね♪

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る