魔法を使うのがあまり得意じゃない私だけど、女の子が失くしたクマのぬいぐるみを見つけるため一生懸命頑張りたいと思います☆!
ホキニワラ
プロローグ
カランコロン♪
「ありがとうございました♪」
ここシャメドザは武器屋や市場などが豊富でその上冒険者ギルドもあるぐらいとても大きな街で、現在そこで暮らしている私は魔法使いとしてまだまだ未熟だけど、一人前の魔法使いになるため日々努力をしています♪
私の名前はアリシア。一人前の魔法使いになるため師匠から教わりながら日々努力をしている新米魔法使いの14才の女の子です。
そんな私は現在、師匠が開いている職場で働いていて、仕事と魔法の特訓を両方こなしています。だけど私は魔法を使うのがあまり得意じゃなく、ほうきで空を飛ぶことさえ出来ないの……。
魔法学校に入学して、その後何とか無事に卒業出来たんだけど……、単位はギリギリというひどい有様だったんだよね……。あはは……。
当然それは仕事の方にも影響して、魔法を使わないといけない場面でも失敗ばかりでみんなに迷惑をかけてしまうことが多かったの……。ハァ〜……。だけど師匠の指導のおかげで、今ではほんのちょっとだけど魔法を多少使えるようになって仕事も少しながら上手く行けるようにもなったんだよね♪ 師匠には本当に感謝感激です♪
そして、そんな私がどうして一人前の魔法使いになりたいのかと言うと、それは私がまだ幼かった頃、昔魔法使いの女性に助けられたことがあって、その影響により私は魔法使いに憧れを抱くようになり、いつか自分も魔法使いになりたいと強く思うようになったからなの。
あの時の出来事は私にとって人生の大きなターニングポイントになったんだよね♪ いつかまた私を助けてくれたその時の魔法使いさんに会ってみたいな♪
「ふふっ♪」
「わっ☆!」
「ひゃっ!?」
ふとそんな考え事をしていると、後ろから突然声をかけられ私はとても驚いていたの。
「お仕事お疲れさん♪」
「もぅ〜、マリア先輩ったら驚かせないで下さいよ! むぅ~!」
「あはは、ごめんごめん♪ いや〜、アリシアが可愛いもんだから何だかついからかいたくなっちゃうんだよね♪」
「なっ!? もぅ〜、何ですかそれ! むぅ~!」
後ろから声をかけてきたのは私の職場の先輩でもあるマリアで、私はマリア先輩に対して驚かされたことを頬を膨らませながら怒っていたの。けれどマリア先輩曰く、どうやら私が可愛いからついからかってしまうみたいで、それを聞いた私は赤面をしながら再び頬を膨らませながら怒っていたの。
そっ、そんなお世辞言っても通用しないんだからね! でも可愛いと言われてそんなに悪い気はしなかったけど……。
この人はマリア。私より6つ年上の20才の女性で、同じく師匠が開いている職場で働く私の先輩でもあるの♪ 実はマリア先輩も私と同じ魔法使いで、現在師匠の元で魔法の勉強をしている先輩弟子でもあったりするの♪
そんなマリア先輩は普段から私のことをからかったりする人だけど、面倒見が良く私が魔法を上達すると凄く喜んでくれたり、私のことを常に気にかけてくれたりするなど実はとても優しく良い人で、私はそんなマリア先輩のことを憧れていてとても大好きだったりするの♪
普段からからかってくるのもそれは可愛がってくれている何よりの証拠だし、口では私はああは言ってるけど、案外楽しかったりするんだよね♪ あとマリア先輩は勝ち気な性格をしているのも特徴的かな♪
「ふふっ♪ 2人共相変わらず仲が良いわね♪」
「「あっ、師匠☆!」」
私とマリア先輩が話していると、ここで師匠がやって来たの♪
この人はルミーナ。この人こそが私とマリア先輩の師匠であり、凄腕の天才魔法使いで私たちの憧れの人でもあるの♪
ある日師匠は「ルミーナお悩み相談所」というお店を設立し、所長としてお客様の悩みや依頼を解決したりしていて、私もマリア先輩もここの従業員として師匠のお手伝いをしながら働いているの♪
といっても私は魔法があんまり使えないのもあって、依頼を解決する時はいつも師匠とマリア先輩のお手伝いをすることがほとんどで1人で依頼を解決したことはないんだけどね……。あはは……。
師匠は「ルミーナお悩み相談所」という職場を開くと、所長として働く傍ら、私とマリア先輩にいつも魔法を教えてくれたりしているの♪ そのおかげで、私も魔法を少し使えるようになったんだよね♪
ちなみにここ「ルミーナお悩み相談所」は部屋もバッチリ完備されていて、私たち全員それぞれの部屋を使って過ごしているの♪ ここが実質私たちの家でもあるんだよね♪
「遠くから見ていたけど、アリシアも大分仕事には慣れてきたみたいだね♪」
「はい☆! ありがとうございます♪」
「お客様もとっても喜んでいたぐらいだしね♪」
「うん☆!」
師匠とマリア先輩が私の仕事ぶりの成長を褒めてくれて、私はとても嬉しかったの♪
「それに魔法もかなり上達してきているから、そろそろアリシアにも1人でお客様の依頼を挑戦させた方が良さそうね♪」
「えっ……、無理無理、無理ですよそんなの! 私1人じゃ絶対何も出来ないに決まってます!」
「いや、そんなことはないと思うよ。アリシアの魔法がかなり上達しているのは事実だし、いつか絶対にアリシアも1人で依頼を解決することが出来ると思うよ♪」
「でっ……、でも……」
それから師匠とマリア先輩は私の魔法も上達したということで、いつか1人で依頼を挑戦させて解決することも出来ると言ってくれて、私は凄く嬉しかったのと同時に不安な気持ちにもなっていたの……。
確かに私の魔法は上達して技術も少しは上がったと思うけど、それでも私はまだまだ未熟だと思うし、1人で依頼をこなすのは今はまだ早いと思ったの……。
「心配しなくても大丈夫よ♪ 私とマリアが陰ながら見守って支えるから♪」
「そうそう♪ もしアリシアに危険が迫っていたら、その時は私と師匠が全力でサポートするから安心してね♪」
「はっ……、はぁ……。でもそっか♪ それなら私ももしかしたら1人で頑張れそうな気がします♪」
私が1人で依頼をこなせるか不安になっていると、師匠とマリア先輩が陰ながら見守りつつ、危険が迫った時には全力でサポートしてくれると言ってくれて、それを聞いた私は何だかとても安心した気持ちになり、1人で依頼をこなせるよう頑張ろうと思ったの♪
「うんうん、その意気だよアリシア♪ 困った時はいつでも私と師匠に頼ってもいいからね♪」
「アリシアならきっと絶対に大丈夫だと思うよ♪ でも無理だけはしないようにね♪」
「はい☆! 師匠もマリア先輩も本当にありがとうございます♪ 私いつか絶対に1人で依頼を解決してみせます☆!」
そして私はいつか絶対に1人で依頼を解決してみせることを師匠とマリア先輩に約束したの♪
何か2人の口車に上手く乗せられたような気がするけど、いつかは1人で依頼をこなさなくちゃいけないと思ってたからこれはある意味成長するきっかけになったかも♪ もちろん最初は師匠とマリア先輩のサポートが必要だけど、いずれは2人のサポートなしでも頑張れるようにしなくちゃね♪
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