スケベな、過保護伝説!かわいい夏の海の彼女たちと、脱衣所の裏でウミガメッシュ!
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 スケベな気持ちで海にいってしまう、男たちよ!水着の女性たちと脱衣所強盗には、気をつけろよう!
まだまだ暑いこの夏には、エッチで死の香りがふさわしい。
舞台は、夏の海。
世の中には、特に用事がなくても、海辺にいってしまう男子がいる。
ライアー大学に通うレロニラ君が、そういう男だった。
「だって、俺…。見たいもん」
今日も彼は、カメラをかかえながら海辺に腰かける。
はだかの彼の上半身には、肩から腰にかけて、こう書かれたたすきがかけられていた。
「海は、クラゲやゴミ以上に、脱衣所強盗にも気を付けよう!」
おお。
良い人っぽさを演じる、彼なりのカモフラージュらしい。
本当は、海辺に遊びにきていたお姉さんたちの水着姿を、カメラのレンズを通して眺めていただけのクセに。
脱衣所強盗のターゲットは、女性が多いんだとか。
主犯の男性とグルになっていた女性が、海辺の係員らしい格好をして、(着替え用の)脱衣所に待ち伏せ。
そうして、脱衣所にやってきた女性に、甘い声をかける。
「こんにちは」
「え、はい?」
「脱衣所をご利用の、お客様ですね?」
「はい」
「ただいま、夏の季節は、無料でご利用できるようになっております」
真面目そうな人に言われて、ドキッとしてしまう女性たち。
声をかけてきた係員っぽい人が女性であるのなら、効果抜群。
女性客は、同じ女性に言われたということで、安心しきってしまう。
「ご利用の、お客様?」
「はい?」
「お荷物、かさばりませんか?」
「え、あ、はい」
「今は、とりあえずこちらで、貴重品をお預かりいたしますね?」
「はい、それでは…」
本物の係員だと信じ、金などを預けてしまう。
女性が脱衣所から出てきたときには、後の祭りだ。
係員らしき女性と貴重品は、消えている。
「やられた!」
ここで、注意!
男も、だまされることがあるからだ。
「良いねえ…」
彼がカメラ越しに見る女性グループは、まぶしかった。
はしゃぐ、はしゃぐ。
キャッキャ、キャッキャと、水をかけあったりしてね。
やや小柄な子も交じる 4人組の女子グループは、楽しそう。
「良い?」
「なあに?」
「夏の海には、気を付けるのよ?」
「う、うん…」
「過保護で危機感がないと、今どき世代の男みたいになっちゃうんだからね?」
「わかったよう、お姉ちゃん!」
へえ。
姉妹も、いるのか。
悲劇の後編に、続く!
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