0歳0ヶ月 ふぇぇ
産まれてすぐの娘。
泣くときは顔を真っ赤にして全力で泣く。生まれたてほやほやの赤ちゃんなのに、全力過ぎるから命に関わらないか心配で、なるべく泣かせないようにしてたのね。
オムツはこまめにチェックして汚れていたらすぐ変えてたし、お腹がすく時間になったら泣かなくてもおっぱいあげてたし、娘が起きているときは常に抱っこしてた。
その甲斐あって、二週間くらい、ほとんど泣かせることなかったんだけど、その代わり泣き方が下手になっちゃった。
泣きそうになっても「ふぇぇえ、ふぇ……」て可愛く声を出す程度。なにその可愛い泣き方。お口がちょっと「へ」の字で半開きになってる。可愛い。
つい見入ってたら、娘が「あれ?」って顔して泣き止んだ。でもまた少しして「ふぇえ……」と泣く。泣き方、やっぱり可愛い。いい子いい子、オムツかな、抱っこかな、お腹空いたかな。
生まれた日や次の日なんてあんなに全力で泣いてたのに。泣き方を忘れちゃった?
いろいろ調べて分かったんだけど、0歳児は、「お腹すいた」「お尻が気持ち悪い」「眠い」などの「不快」を感じたら泣いて周りに知らせてくれるの。それで、お腹が満たされたり、おむつを替えてすっきりしたり、眠ったりして不快が「快」になる。
不快を泣いて訴えることで誰かが「快」にしてくれ、それを繰り返すうちに、「快」にしてくれる人に対して愛着を形成していくのだそう。
だから、赤ちゃんが泣いたときは、ほったらかしにせず、「なあに」「どうしたの」と反応してくれる大人がいることが大切なんだって。
娘の「ふぇぇ……」は「これくらいの泣き方でもわかってもらえる」って力加減だったのかな。普段はそれですぐいろいろしてもらえていたのに、何故か何もしてもらえなくて「あれ?」って顔をしていたのかも。生まれて1ヶ月にも満たない赤ちゃんでもいろいろ考えているみたい。
寝ながら泣くこともある。夜中、すやすやと寝息をたてていた娘が急に泣き出して、何かと思って抱っこしたら、すっと泣き止んで、直後に「ブッ」という音がして排せつ物の臭いが漂ってきた。え? 出した? 寝ながら??
娘の顔を覗きこんだら、スヤスヤと安心しきった寝顔。
あー、お腹苦しくて泣いちゃってたのかな。それが抱っこされたことで体勢が変わって出たのかも。
赤ちゃんって不思議で面白いね。
……さて、今から母は「深夜の娘を起こさないよう服を脱がせてオムツを返るミッション」を始めるよ。このまま起きないでね、寝ててね。
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