よく行く飲み屋のお姉さんと俺は付き合ってもいいのかな?

神石水亞宮類

第1話 よく行く飲み屋のお姉さんと俺は付き合ってもいいのかな?




最近、“俺の行きつけになった飲み屋で知り合ったお姉さんを、

俺は好きになった。”



ここ何年も、“俺は恋愛をしてなかったから、なんだか新鮮だ!”

一人でふらっと入れるお気に入りのお店。

散歩がてらに仕事帰りに、一人でふらっとは入れる飲み屋。

ちょくちょく俺がお店に行くようになったら、、、? 

店員さんや女将さんと仲良くなって、一人でもカウンター席で

他愛無い話もできる仲にまでなった。

俺が好きなのは、女将さんが作る肉じゃががめちゃめちゃ旨い!

40過ぎの女将さんは、バツイチ独身、前の旦那さんとの間に

子供が一人居るらしい。

そんな会話も、俺としてくれる女将さん。



『あら? また正クン来てくれたの?』

『うん、また来たよ。』

『最初は、生ビールでいい?』

『そうだね、料理は女将さんの今日のおすすめで、、、!』

『今日は、ハマチのお刺身がおススメかな。』

『じゃあ、それでいいよ!』

『それじゃあ、用意するわね。』

『うん。』



 

  *




・・・そこに俺が来る前から俺のお気に入りのお姉さんがすで居て。



『今日は、仕事が終わるのが早いのね。』

『えぇ!? あぁ、まあね。“隣に座ってもいいかな?”』

『別にいいわよ。』

『じゃあ、横に座るね。もう結構、飲んでるの?』

『“生ビール3杯ぐらいかな?”』

『“あら? 焼酎も1杯飲んでたじゃないの。”』

『もぉ~女将さんたら~! ばらさないでよ!』

『“お酒強いんだね!”』

『“お酒が好きなだけよ!”』

『そっか。』

『えぇ。』




・・・俺のお気に入りのお姉さんは?

彼氏が居るけど、なかなかお姉さんと会ってくれないらしい。

お姉さんは毎日、“彼氏と会いたいらしいんだけど、彼氏はそう

じゃないみたいで......。”

月に1回会えたらいいところで、会えない月もあるとか。

お姉さんから彼氏に連絡しても、電話も取ってくれないし、

LINEも返信がないらしい。

“それって? お姉さんの彼氏って他に好きな女が居るとか?”

まあ、そんな事はお姉さんには聞けないし、、、!

俺の勘だけど、“たぶん、他の女性と浮気してるんだろうなと思った。”

お姉さんも少しは彼氏の事を疑ってるだろうけど、直接彼氏に聞けない

んだろうな。

だから、気を紛らす為によくここの飲み屋に来るのだろう。



『“正クン、彼女は?”』

『えぇ!? いないけど。』

『彼女、作る気ないの?』

『“出会いがないから。”』

『出会ってるじゃない、私と、、、!』

『“お姉さん! 彼氏、居るじゃん!”』

『・・・そっか、そうだね、』

『彼氏と上手くいってないの?』

『“いってない。”』

『“別れるとかは、考えてないの?”』

『“今はね!”』

『・・・そっか、』

『“正クンみたいな彼氏だったら良かったのにな。”』

『えぇ!?』

『“だって! こうやってお酒も一緒に飲めるし! よく会えるし!”』

『・・・・・・』

『正クンは、彼女欲しくないの?』

『ほしいよ!』

『・・・そ、そうなの。』

『うん! お姉さんとなら付き合いたいな~!』

『えぇ!? か、揶揄ってる?』

『揶揄ってないよ!』

『・・・・・・』

『・・・・・・』




・・・きっと俺からお姉さんとグイグイ押して、付き合いたいと

言えば、付き合えそうなのだけど?

一応、“お姉さんには彼氏も居るし!” 俺がお姉さんに手は出せないよ。

だけど? “俺もお姉さんの事、好きになり始めているんだなと気づく!”

このままだったら? 俺だって、自分の気持ちを止められないよ!

“俺は、お姉さんと付き合ってもいいのか?”




・・・でも先ずは、お姉さんには彼氏と別れてもらわないと。

それからじゃないとお姉さんと付き合えないよ。

今度! こっそりお姉さんに聞いてみよう!

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よく行く飲み屋のお姉さんと俺は付き合ってもいいのかな? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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