俳句風

       蛙   死   火   淋   蚊

       喰   ぬ   葬   し   の

       ふ   予   炉   く   刺

       猫   定   の   て   し

       の   ど   閉   林   た

       善   こ   じ   檎   痕

       悪   に   て   の   に

       問   も   ひ   尻   残

       ひ   入   と   の   っ

       て   れ   つ   穴   た

       春   ず   の   を   読

           茶      読   後

           碗      む   感

           蒸   終      

           し   わ

               る




初句:顔を上げると、左の二の腕に真新しい蚊の刺し痕ができていました。いま読み終えた作品の読後感が、確かにその場所に残っています。蚊は文の虫 … 。

四句目:三つ葉、銀杏、椎茸、小海老、筍 … 、お茶碗の内には小さな愉しみが一杯です。死ぬ予定はカレンダーのどこにも入れていないことを思い出しました。

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