第30話午後は3人へのご褒美休憩とするか(17)

「それよりもミャー姉、もしかしたらワタチ達の稼ぎ口増えるかもしれないでチュよ?」

「お店をしてる放浪者なんだけど、かなり良心的ですごく親切だったでチュ!」


「んにゃ? 新たな稼ぎ口にゃ?

にゃ〜お前達の見極めで良い奴だったってなら、畑以外にもリーダーメンバーに話を通す価値あるかもにゃ。

そーだにゃあ、リーダー何人かでその話持ち込んだ放浪者の見極めに行くにゃよ」


「「もちろんでチュ!」」




[お? リーダー格のケモ耳達が来るのか?]

[どうやらそうみたいだ。まぁ、妹分の話だけじゃカマ姐御の人となりとか分からんからなぁ]

[何人くらいで来るのか楽しみワク(灬ºωº灬)テカ]

[他のケモ耳も見たい眺めたい!]

[リーダー格まだ2人しか見てないからマジで楽しみだwwww]

[全力でオモテナシするわよぉぉぉ!]

[おお…カマ姐御がテンションアゲアゲで荒ぶっておられるwwww]

[ロリショタじゃなくてもケモ耳ってだけでも価値爆上がりなのよぉぉぉ!]

[それはそう( ˇωˇ )]

[工事まだ終わってないんだけど、どうしようかしらぁ!?]

[最悪アタシの店使ってもいいわよ? 仕立ては時間掛かるから、その間軽食とかで時間潰して貰ってんのよ。

その為のスペースあるからいけると思うのよね]

[んっまぁぁ! 助かるわぁ! たぶんそうなると思うからお願いするわぁ!]

[今から軽い商談用のコーディネートしておくわ。スラムの環境だとこれでもプレッシャーになるかもしれないけど、あまりグレード下げれないから仕方ないわね]

[そこはアタシのお菓子と紅茶でカバーするわよぉ]

[すごい打ち合わせがここで行われとる( ゚д゚)]




ホンマにな! え、もう土地買って改装工事始めてんの!?

早くね!? めっちゃ早くね!?


「とりあえずメンバー全部揃わないと話し合い出来ないにゃ。

見極めは早くて明日、普通にやっても明後日には行く感じになると思うにゃね」


「そんなに遅くはないな。あ、そうだ。

あそこの通り僕は気に入ってるから、いずれ商会作って店持ちたいと思ってるんだよね」


「にゅふふ、夢デカく言ったにゃね!

そう言う事なら余計に確認しとかないとにゃよ。皆の商売の拠点にするつもりなんだよにゃ?

良いご近所さんとは良い関係作らないと、スラム上がりの商会ってだけで危ないにゃよ」


「そこも引っ掛かるのかぁ。でもいつ放浪者がスラムに住んだり商売してもいいように、商会名義でスラムの土地を確保しときたいんだよねぇ…。

上の都合で放浪者の為に僕らが追い出される気がしてならないからさ」


「それは否定出来ないにゃねー。

あたいらは納税してないっつーか、出来ないレベルの稼ぎだからにゃ。

つまり払わないあたいらは国民とは言えないにゃのよ。

運良く稼げて納税出来る平民として、スラムを抜け出せたら国民の資格得られるにゃ。


税金ってのは金払って国民の身分と資格と保障を買うんだにゃ。まだそれを買えないあたいらは国民候補なだけ。

そう割り切るのが気楽にゃよ」


そう言う考え方もありか。税金という形で国民の権利と資格と保障を買う。シンプルに言うとそうなるよな、確かに。

それにしても珍しく難しい話をしてるな、このネコ耳娘。

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