第25話午後は3人へのご褒美休憩とするか(12)

「別にアタシの店で構わないけど専用のスペースが必要よねぇ?

隣りの空き家を買い取って店と繋げる改築するから、クラファンしなきゃだわぁ」


「どこに向かって何を言ってるんでチュ?」


「ああ、ごめんなさいね? 今回の色々をプレイヤー同士で話を通してたのよぉ」


「あ〜…念話か伝達魔法って奴でチュかね? 便利でチュね」


「んまっ、そんな魔法なんてあるのねぇ。 プレイヤーにはない魔法は気になるけど、そんな事よりアンタ達は早く帰った方がいいと思うわぁ」


「それもそうでチュた!」

「ワタチ達かなり悪目立ちし過ぎたかもでチュよ!」

「チパ、これは危ないかもでチュよ」

「少なくともスイーツ食べれる稼ぎを持ってると知られたはずでチュ」

「マズイでチュ、マズイでチュ!」


今の自分達の立場を理解した途端にあわあわオロオロし始め、どうしようしか言わなくなった。


「この辺ならまだプレイヤーがうろついてるから、安全なはずよ?

ほら、通用門まで急ぎなさい?」


「「あ、ありがとうでチュ!」」


「親切にしてくれてありがとう。僕達は近々、露天で商売するつもりだから商売仲間になるね。

いずれは市場の良い場所に露店出せるくらいになりたいと思ってる」


「んまぁ! 良い目標ねぇ! アタシも買いたくなるような物作って売ってねん!」


「「もちろんでチュ!」」


「またねぇん」


お互いに和やかな空気で離れ、4人は店を出る。3人は例の歩く爆笑罠チキン野郎がいる事を知らない。




[スラムの通用門までの道をうろついとくか...(´・ω・)イソイソ]

[忘れるな! 例の奴がうろついてるぞ!?]

[プレイヤーが変人扱いされる元凶の1人は手強いわ!]

[素で笑かしに来よるの最凶やろwwwww]

[あの子達の露天販売も気になるなー]

[最初は路上研ぎとナイフ売りだろうよ?]

[あー道具が無い無い尽しなんだっけ?]

[そうそう、だから生産組はいつでも貢げるように道具作ってスタンバってんのwwww]

[使わなくなった初心者キットを貢げよwwwww]

[生産クランの新人サポート用在庫だから、あげれないらしいぞ?]

[だから急いで道具作りしてんのかwww]

[ソユコト ( ᐛ )σ]

[初心者調合キットくらいはええやろ? 俺ボッチ薬師やし(´・ω・`)]

[開き直ろうとして失敗しやがったなコイツwwwww]

[内心が顔文字に出とんのよwww]

[ちょっといいかしらぁ?]

[カマ姐御どうぞぉぉ!]

[↑アンタちょっとこっち来てアタシの寝技味わいなさい]

[ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ(゚Д゚ノ)ノ]

[話を優先するけど後で覚えてなさい?

とりあえずアタシの店拡張して、拡張したスペースを雇う孤児と顔合わせする場にする事に決まったわぁ。

その為には隣りの空き家を購入して改築工事する必要があるんだけど、費用がバチくそヤベェから少しずつ集金するけどいいわよねぇ?]

[それは必要経費だから協力するわ]

[私も寄付するよー生産補助とか売り子とか、近場の素材集めとか手伝って貰える人材欲しいからねー]

[攻略クランも寄付しますよ〜切実に雑用担当が欲しい]

[戦闘クランも同じく]

[うわ……大手クランも反応しとるやん]

[しかもこれ、戦闘だけでも複数のクランがあるというね]

[たぶん、大手クランのクラマスが各クランの代表として書き込んだんだろうなぁ(遠い目)]

[スラムの孤児の対価がそんだけ魅力的なのな(白目)]

[そら(煩わしい雑用が減るなら)そうよ]

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