第42話あと少しでNPC見習い卒業出来そうじゃね?
行きは生霊ホラーだったが帰りは特に出くわす事もなくスムーズに拠点に辿り着く事が出来た。通りが一部行きより妙に綺麗になってるのは気になったが。
今日は生活魔法を教わる為にも、いつもより手早く作業を終わらせていく。
途中で研ぎレベルが20を到達したが、あまり斬れ味を付けすぎてもスラムの子供達が売るには過ぎた性能になるからと、武器の質的にその辺りが上げれる上限っぽいと言う理由で、斬れ味+15のまま固定にしていた。
2人には前回より一束増やして新たな課題をやらせて、少しでも早く研ぎレベル15になれるよう頑張って貰っている。
ゴブリンが持ってた程度の質の鉄剣なら上限の問題であまり高く出来ない以上、それなりに売れる斬れ味に出来るレベル15はかなり重要になる。
それなりって理由も、あくまで買ってくれそうなのが無限ストレージ持ちのプレイヤーぐらいだろうって所からだ。残念ながら鞘がない剥き身のナイフとソードだからな。
今のところストレージを利用した使い捨てナイフや使い捨てソードとして使うしかない。住人は中々買ってくれないだろう、剥き身では。
ただ、もしかしたら鞘作りの修業してる職人に売れるか、もしくはその職人から安く鞘の調達出来る可能性はあるからそれ次第だな。
流石に今の手持ちナイフで鞘を作るのはかなり厳しい。木製鞘でもナイフでは削り切れない角度があるからだ。ノミとそれを叩く槌がセットで必要になる。
いっそ鍛冶屋に弟子の鞘作り練習用として売り込みに行ってもいいかもしれねぇ。これが切っ掛けで何か提携出来たらいいんだが……。
ピストン輸送する事がなくなったドルバは晩ご飯兼狩りの練習として角ウサギ狩りをしては、血抜きや解体して俺へストレージシュートすると言う流れ作業をしていた。
もちろん研ぎの作業を終わらせた俺も途中から狩りの練習に参加したぞ?
2人の課題を確認して研ぎレベルがまだ低いチルの分を2人でまたこなすって課題を与えて、チパの分を15まで俺が研ぎ直して収納。2回目の課題が済むまで狩りの練習を挟んだサイクルに。
2度目の課題も終わり俺の手直しも済んだ時点での2人の研ぎレベルはチルで5、チパがなんと9まで上がっていた。
NPCはプレイヤーの様な成長補正はないはずなんだがなぁ?
何とかゲーム内での昼ご飯前には全ての用事を終わらせれたので、一度拠点に戻り軽く食事をとったら前にお願いしたミラルカって子から生活魔法を教わる時間だ。
彼女の教え方が上手いのと種族的相性が良いお陰で俺は生活魔法だけじゃなく、魔力操作や魔力感知に魔力探知と言うスキルまで習得出来たのはラッキーだな、と。
環境の改善にはまだ物足りないが、そう言うスローライフ的な物を見せるのも配信として有りなんだろうと考える事で、配信しても問題なさそうだと俺は判断した。
言うなればNPC見習い卒業って奴だな!
抜け道ルートはまだ自信ないが、それ以外は一般NPCと変わらない動きは出来るようになったはずだし!
いけるはずだ! たぶん、きっと!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます