第31話俺の周りのNPCのスキル発生率どーなってんだ?
「気になるならドルバにも鑑定するけどどーする? ドルバにも何かスキル芽生えてるかもよ?」
「んだなぁ。鑑定お願いするだ」
「よしきた。んー、んん?
ドルバには荷運びってスキル芽生えてたぞ?」
「あーそのスキルは荷物待ちする子供に生えやすいスキルだぁ。
これが運搬ってスキルなったらポーターとか運送の仕事で引っ張りだこだで。
荷運びが生えても地道に育てっと運搬になっとうから悪ぅないでや」
「そうか。でもまぁスキルおめでとう?」
「「ドルバもおめでとうでチュ!!」」
「ん。祝われるの嬉しいだなぁ。そいじゃ早速ソード運んでくるだぁ」
「おーそれまでにナイフもどんどん仕上げとくわー」
「師匠、アタチ達どうしたらいいでチュ?」
「んーそうだな、理想は斬れ味+5。無理前提でその一束で出来る限り斬れ味を上げる練習してみな?
上がれば上がるほど慎重に体重乗せて研がなきゃならんから、たぶんその一束やり切れないと思うが」
「ワタチ達もそう思うけど、でもギリギリまで頑張ってみるでチュ。チル、残り時間考えたら早く始めないと終われないでチュよ」
「急ぐでチュ!」
ドルバが頭に荷物抱え姿を消したらネズミ幼女ーズに課題を出して、研ぎ再挑戦させてみた。どこまで研ぎレベル上がるのか楽しみだな。
「僕も僕でさっさとナイフ処理終わらせていくか」
スキルレベルが上がったお陰か錆びたナイフの山もあっという間に消えて、ドルバがナイフをピストン輸送するのを眺めてる状態に。
余った時間で雑草の鑑定もしておくか。
……思ったより色んな種類があったな。プレイヤーの使うポーション作成に使うヒール草はもちろん、住人向けの薬草も生えていた。
治癒草は怪我全般、病癒草は病気全般、俺が探し求めていた洗濯や洗い物や石鹸シャンプー代わりになるシャボン草。
病癒草は作成手順が少し多く、病癒草をベースに症状に関連した毒草を混ぜて症状別の薬にしてくみたい。
話の出どころぉ? 毎度おなじみミーメルの横入り鑑定だよ!
治癒草をどうやって薬にするんだろうなと思ったが、スライム液があったの忘れてたわ。それで塗り薬が作れるな。
これ、他に混ぜれる物混ぜたら基礎化粧品的な美容品作れるんじゃね?
まずはシンプルに治癒草とスライム液を混ぜた液体を作って鑑定してからの話だが。
相性は悪くないとは思うけど、システムがオリジナル調合をどう判断するか?なんだよな。それに調合用のすり鉢と鍋も要るだろ。
金使わず手に入れるなら薬師ギルドのゴミ捨て場を漁るか、薬屋のゴミ捨て場を漁るか。古くなって捨ててるかもしれんからな。
低い可能性ではあるが。
レシピ登録も露天商としての認知度が上がってからの方がいいだろう。実績のないスラムの人間が登録しに行ったってマトモに相手して貰えねーだろって予想はつくわ。
それに素材の安定供給だ。採取でなく薬草畑のような物を作れば、少なくともシャボン草と治癒草と病癒草は育てれる。
ヒール草? そんなもん農家プレイヤーが育てるだろ。俺のやりたい事を抑えてまで育てるもんじゃねぇ。
あーでも、治癒草とスライム液にヒール草を少し混ぜると、治りが早いハンドクリームになるかもしれんな。
俺の優先すべき商売相手はNPCだ。プレイヤーなら金払いがいいだろうが、超過密になるか見向きもしないか。安定して稼げねーのよ。
それに大量量産スキルを堂々と使える生産プレイヤーと勝負する気にもなんねぇ。
優先して買うべき生産道具は農具一式と斧とノコギリと、出来れば調合道具一式。余裕あれば料理用の大鍋とフライパンの新調も考えたいんよな。
ボロボロの鍋とフライパンで料理頑張ってくれてるからなぁ。
とりあえず露天に出せるだけのソードとナイフを用意しねーとな。
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