第5話 登場人物一覧
第一作「優しい狩人」と、第二作「戦艦ミカサを奪還せよ」に共通して登場する人物
ヤヨイ・ヴァインライヒ・・・
20歳の大学生。本作の主人公。20歳を迎え、帝国の国法に従って徴兵されたが、新兵訓練を受けている途中で特務機関のウリル少将に見いだされリクルートされてエージェント兼、アサシンとなる。平民出身。母は国母貴族、レディー・マリコ。ヤーパン系の母とドイツ系の父を持ち、空手の達人でそれをさらに磨きあげ、最強の殺人技を駆使する。
最初の任務で、心から尊敬できる軍人であり上司であったレオン少尉の意図を砕き、反乱を阻止した。だが、同時にレオン少尉を喪い、束の間の愛しい恋人ジョーを自ら射殺してしまったことが、今も彼女の心を責め苛んでいた。戦士としては第一級だが、人間として、女としては、まだまだ未熟。どちらかと言えば丸顔で、ぱっと見可愛い印象を与えるが、異常に大きなイビキをかくのは、知る人ぞ知る、事実である。
ウリル少将・・・
皇帝直属の特務機関の責任者。帝国の存立と将来に障害となる、あるいは障害となりそうな人物を調査し、排除する。一介の大学生に過ぎなかったヤヨイにエージェントとしての素質を見出して徴募し、初仕事としてクーデターを計画する首謀者を抹殺する任務を託して成功させ、今また新たな任務に送り出そうとしていた。南の少数民族出身の平民。現帝国皇帝の甥でもある。変装の名人。アマチュアながら、ギターとピアノの名手でもある。
シャルル・リヨン中尉・・・
ウリル少将の副官兼ヤヨイの先輩エージェント。日ごろは無口だが常に陰でヤヨイを見守り、支え、重要な場面で彼女に示唆を与える貴重な存在。貴族出身。元の名は、シャルル・キャピュレット・ド・リヨン。ヤヨイに密かな想いを寄せるのだが、恐ろしく、不器用。
第一作「優しい狩人」に登場した人物
レオン・ニシダ少尉・・・
第13軍団第7旅団第38連隊第二中隊所属。帝国に不満を持ち密かに反乱・軍事クーデターを企てる者たちの間で精神的支柱となっていた存在。しかし当人は帝国と軍を愛し、愛しすぎたがゆえに軍や帝国にはびこる不正が許せず、「専守防衛」を唱える帝国の対外政策に賛同できずに、しばしば国法軍法破りの不法越境・無断軍事行動を起こしていた。国を思う一心で反乱を計画するが、ヤヨイの工作と鎮圧作戦により反乱は挫折、落雷により3次元世界から消滅した。
ジョー・・・
第38連隊第二中隊ニシダ小隊所属の一等兵。徴兵ながら分隊長を務める。ヤヨイの恋人でもあった。レオン少尉の思想に心酔し彼女の反乱に加担して行動を共にするが、恋人であるヤヨイ自身に射殺された。
第二作「戦艦ミカサを奪還せよ」に登場する人物
戦艦ミカサ関係
ルメイ海軍大佐・・・
帝国海軍第一艦隊第一戦隊所属戦艦ミカサ艦長。海軍大佐。海軍造艦技術大佐を兼ねる。
戦艦ミカサ、ビスマルク、エンタープライズ、ヴィクトリーの4隻の最新鋭同型艦を設計し施工を監督した、まさに産みの親。敵国のチナに亡命しミカサを奪って手土産にしようとしている。今回のヤヨイのターゲット。
ワワン海軍中将・・・
ミカサが所属する第一艦隊司令官。
いざ戦時ともなれば編成される連合艦隊の司令長官になる人。帝国皇帝やウリル少将と同じ、南の少数民族出身。頭脳ではなく心で艦隊全ての将兵を統率する、仁の人。
フレッチャー海軍少将・・・
第一艦隊第一戦隊司令
ルメイの海軍兵学校時代の同期で入学席次トップの超エリート。猛将の異名を持つ。
フリードリヒ・フォン・ヨードル海軍曹長・・・
戦艦ミカサ先任士官。愛称、フレディー。
ミカサの艦内のことなら隅から隅まで知り尽くしている、ミカサの主。三十代後半で、結婚していたが艦隊勤務に入れ込み過ぎて女房を寝取られて現在、寡(やもめ)。別れた女房との間に娘が一人いる。いつもはぶっきら棒だが根はとても優しい。滅多に怒らないが本気で怒ると鬼神も黙る。実は貴族の出なのだが、同僚や仲間には出自を秘密にしている。
ミカサを強奪しようとするルメイとチナの工作員相手に八面六臂の活躍をし、ミッションを遂行するヤヨイを娘のように思い、援ける。
大学関係
ミヒャエル・・・ 帝国立総合大学バカロレア工学部電波工学科院生。
ジミなメガネの男の子。ヤヨイと共に旗艦ミカサに乗り込み、ルメイの陰謀に巻き込まれる。途方もないお人よし。おそらくはまだ童貞。
アン・・・ 帝国立総合大学バカロレア工学部電波工学科院生。
ミヒャエルと共に旗艦ミカサに乗り込み、やっぱりルメイの陰謀に巻き込まれる。世界は自分のために回ってると思ってる。恐ろしく自分勝手。滅茶苦茶に、面食い。男の好みは目が細く切れ上がった東洋系のイケメン。
フェルミ先生・・・ 帝国立総合大学バカロレア工学部電波工学科助教授。
パッと見、優男。マジで優しい。教授に頭が上がらないが、基本、いい人。研究費を持ってきてくれたヤヨイに心から感謝している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます