第23話

再び最初から見ることにした亮伍。ご苦労様。私は最初から見てないから全然いいけど。

亮伍が作ってくれてるカツ丼を食べながら一緒に見ていた。


「この犬かわいいねー」


「このアパートも犬飼えたらいいんだけどな」


「この猫の飼い主、結構年いってそー」


「知らん」


「ねーカメの生態の本持ってる?私の担当じゃないんだけどー、教えてって言われたんだよね」


「そんなのねーよ」


「買うべき?」


「足助なら持ってるんじゃね?」


「えー借りたくない。普通に図書館にあるといいな」


「ねーよ。そんな専門書」


「じゃあ教えなくていいや」


「いいのかよ」


「うん。私の知ってる知識だけじゃだめだろうし」


「いや、お前の知識くらいでよくね?」


「この猫かわいいー」


「おい、話振ったのそっちだろが」


私はついついDVDを見ていた。やっぱ動物はかわいいなー


「亮伍はフクロウ飼いたいんだっけ?」


「はいそうですが?」


「金かかるよ」


「そうですけど」


「すごー。フリスビーやってあげたいな!」


「おい、フクロウの話してただろが」


「やっぱ頭いいね。私よりはないけどさー」


「なんだよそれ。あ、そうだ」


亮伍はその辺に置いてある自分の鞄をがさごそし始めた。


「ちょっとー、私全部サインしたよ?」


亮伍はサイン漏れあっても私は絶対ないもの。


「そーじゃねーよ」


そう言いながらファイルが出てきた。


「えーっとどれだっけ」


「資料整理もできないとか。だめじゃん。おー、この品種珍しくない?」


私は暇なので再びDVDを見ていた。

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