哲学

第11話ＥＳモード

　地球と宇宙の狭間にある歪曲性理論を解釈すると、時間と空間の間隔に比例して、意識の底部にある深層心理に行きつく。

　古来より生命体に刻まれる生体データの秘密は、創造者によって伏せられてきた。

　宇宙と地球の集合心理は、夢の形と言われるのがふつうである。

　時間感覚において、未来へと遡上する意識は、宇宙の深部、そう、夢の計数を計るうえで、実体の模造形式に似た歪曲されるプレ計数が要求される。

　モデルとなるのは、創造者において、願望であり時間であり空間、意識であり、無意識の総体性である。

　飲み込むように感覚を推し量れば、深層の夢が、たちどころに、ビジョンとなるトランス形式から、色彩の魔術を駆使して、キャンバスに塗り込める。

　願望のクレヨンを、何度も重ねて、まるで、瞬間に、無意識をプットし、表層に顕れる現実と言う世界感覚を、重ねて塗る。

　宇宙ビジョンの実体化は、イマージュを最終的に、言語に移し替えて、規定し、爆発と再生をサイクル化し、人格にコードを与える。

　その錬磨が、優れた総体性人格を形成すれば、創造者の企みは達成される。

　美しい草木が、美しいのは、神聖ではなく、ただそこにあるからだ。

　意図などない、それは、願望の成就であり、そこから自然淘汰が始まり、磨かれる。さながら石を研ぐように。

　過去も今も未来も壊れるなら、人と言うものは、生まれることに理由があるのか。

　この答えには、宇宙、地球、創造者も回答できない。

　ただ、経験的と言うことが重要である。

　生命に、美も醜も感じられるなら、それは個人の偏見である。

　造るなら、壊し、いたわり、サイクルの中で、時空を共振させる。

　圧倒的な造形が、真に迫るなら、見る目は、判断を持っている。

　願望は、時空の歪曲性から生まれるもので、本来、数解脳によって決まるのが、宇宙科学の定説である。

　経験と言うものは、生体データの蓄積と放擲によって、自由の感覚すら、空を見て、大きく息を吸うと感じられるが、地球データの連関と、歯車センスにより、脳が動けば、時空にぴったりはまる。

　これはレアスコアであり、アートセンスであり、実社会とは切り離されている。それをあたかもストレスからの反動ととるのは、浅はかである。

　むしろ空には願望があり、それを感じ取るのが大切だ。もちろん、自身の感覚投影であるが。

　先天的に、データの容量はあるが、書き換えられるかは、連関による。

　なんのかといえば、地球と宇宙のサイクルに意識を向け、そこに許容範囲を見ることだ。

　自由は、意識から生まれるのではなく無意識の先にあるプリミティブなデータだ。

　単純な計算術式でも、複雑になると、本来の解は導きだしにくくなる。

　だからこそ、空を見たときに、サイクルが、瞬間的にほぐれ、そこに間隙がある。

　これはきっと創造者が初めて見た世界のときめきなのかもしれない。

　ＥＳモード。

　間隙は、感激にある。

　地球宇宙共鳴シンパシー。

　創造者のメモリーは、シンパシーにあり、宇宙、地球、生物の連関の中の、共鳴する一個の間隙、ぬうことができるかは、その数解脳にかかっていて、空を見て自由と感じる以上に、自由と実感できる瞬間など、データ上存在しない。

　高めることである。

　実感は、五感にある。

　間隙は、五感をぬうアートセンスにあるのだ。