見えないけど確かにあった絆

 透明人間ケヴィンと鍵開けの天才ロウが犯罪を繰り広げながらあちこちを渡り歩いていくロードムービー。この二人の間に何があるのは明確に見えないけれども、確実に読者は何かを感じることができるのがすごくいいです。道中の何気ない会話も結末にするする結びついていくところも最高でした。見えないものを見せる、小説描写の真骨頂! 素敵です!