14食目:0秒カップラーメン

前に「カップラーメン」について話したことがありました。

どのメーカーが好きだとか、ラーメンよりうどん派だとか。最近はバリエーションがかなり豊富なので、食べ飽きることがなくなりましたよね。


その時、 私のカップラーメンの食べ方の話をしたところ、かなり驚かれて自分の食べ方がかなりの少数派だということを知りました。


カップラーメンを食べる時のことを思い浮かべて欲しいのですが、まず蓋を半分だけ開けますよね。

私流の場合、半分開けるなんてことはしません。その時点で蓋そのものを取り払います。


そこからは普通のカップラーメンと同じく、粉末スープをカップに入れて、お湯を注ぎ…終わりです。

蓋に書かれている時間を待つことなく、麺をほぐして食べ始めます。


つまるところ、「0秒カップラーメン」。


日夜、美味しいカップラーメンについて開発してくださる企業の方々への冒涜ではあると思う気持ちはあるのですが、この食べ方に慣れてしまうと辞められないんです…。


きちんと時間通りに待って、後入れのスープを入れて作るカップラーメンが美味しいことは知っています。

それが一番美味しく味わえる食べ方であることも。


それでもなお、待たずに食べるカップラーメンが辞められないのです。


5分という時間を待つことがいや、というわけではないんです。焼きそば系のものを食べるときはきちんと待つので。

(0秒だと食べられない、というのもあります)


ただ、0秒で食べ始める一番の魅力は「バリカタ麺」にあるんです。


すぐに食べ始めるとバリカタ中のバリカタ、ほぼ乾麺の状態。

まず食べ始めはそのスナック菓子にも似た食感を楽しみます。噛みきれないほど硬いのもまたご愛嬌。


そのバリカタ麺を食べている間に少しずつ麺がきちんと柔らかく、ほぐれてくるので次はその経過を。

正直、この硬すぎずほどほどに芯の残った感じの麺が食べたいからこの食べ方をしているまであります。

噛みごたえのある麺…この程よいジャンキーさをなんと表現したらいいのかわからないので、これはぜひ食べて味わってみて欲しいです。


意外と指定時間の5分はあっという間に経つもので、半分くらいを食べているあたりでちゃんとした、本来のカップラーメンが出来上がります。

ここからはもう、みなさんご存知の味です。


硬い麺が好き、というのもありますが、麺がほぐれていく経過も楽しめるのは普通のラーメンにはできない、カップラーメンだからこそできる食べ方なのでは?とも思います。


今日も仕事が遅くなりそうなので、夜はちょっとお高めで美味しいカップラーメンにしてしまおうかな。

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会社員シロイのごはん日記 シロイユキ @shiroiyuki_0v0

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