紫黒の夜
純怜
第1話
登場人物・事件は全てフィクションです。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
それでは本編、お楽しみください
♢♢♢
時は2023年8月10日の7時00分
1つの事件が起こる
『蒲田駅裏殺人事件』
通報を受けた警察は様々な取り調べを行った。
死体から読み取れる情報は以下の通り。
名前:
職業:会社員(当時は課長)
年齢:32
趣味:映画鑑賞・グルメ巡り
そして死亡推定時刻
8月9日 22:10~22:20
殺害場所は京急蒲田駅の高架下駐輪場だ。
「怪しい人物は見つかったか」
「はい。見つかりました。」
怪しい人物は以下の通り。
名前:
被害者と同じ会社に勤めており、22:30に駐輪場から出てきた事が確認されている。
名前:
被害者と同じ会社に勤めており同じ課の後輩。殺害直前まで被害者と共に行動していたと供述している。
名前:
被害者の趣味仲間であり、被害者と一緒に8月10日の福岡の天神祭に行こうとしていた。現在は一足先に福岡にいる。
「この3人が加害者の候補として挙げられております。」
「その3人は現在どこに?」
「現在、田中新太郎は品川駅に、青野早奈子は大阪に、向井総理は博多に居ます。」
「被害者の死亡推定時刻が22時10分だとすると、それぞれの場所に移動することは可能か?」
「様々な乗換案内サイトを比較しもっとも早く到着する時刻を推定しました。」
その結果は以下の通り。
田中新太郎は品川駅に8月9日の22時22分に到着することが可能。
青野早奈子は大阪駅に8月10日の6時26分に到着することが可能。
向井総理は博多駅に8月10日の8時38分に到着することが可能。
「なるほど…となると事件発生当時に現場に居ることが出来たのは向井総理を除く2人、か…」
ここで犯人を2人に絞ることが出来た。
捜査を始め、容疑者に場所の確認を行ったのは8月10日の7時10分。
つまり向井総理のみまだ飛行機の中、ということになる。
おそらく本当に博多天神祭へ観光しに行ったのだろう。
「取り敢えず容疑者の2人に取り調べを行う。」
そして容疑者の2人に連絡をとる────
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