第72話 !弓が、実椿ちゃんに向かって飛んできました。犯人、一人しかいないわ、ちくしょう!


  「悪党、その振り上げた手で何をするの」

 「ぷるぷる」

 「実椿はもう、ぷるぷるしてるの」


 くっ。

 私に、幼女を傷つける趣味も性癖もありません。


 私は、振り上げた手を下ろしました。


 「ほら、私は何もしないから」

 「実椿ちゃんももう、私に攻撃してこないでね」


 「ぷるっ」

 

 何か、悩んでいるようね。


 「ぷるぷるぷるぷる」


 まだ、悩んでいますね。


 「うん、実椿がやめてもらったんだから」

 「実椿も攻撃するの一旦やめる」


 よかったわ、一旦とはいえ、攻撃してこないでくれるようね。

 

 !弓が、実椿ちゃんに向かって飛んできました。

 犯人、一人しかいないわ、ちくしょう!

 やはり、時間がないとはいえ、後回しにせず、教育しておくべきだったんでしょうか。

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