62話 【貴女はVIVが5上昇しました】これレベルアップとはまた別の影響ですよね


  【貴女はVIVが5上昇しました】

 

 ?今まで、プレイヤーネームを公開しないシステムのためか、メスガキや油男等、プレイヤーの特徴を表した言葉でアナウンスがありました。

 しかし、このアナウンスは、貴女と、私だけへの個別アナウンスでしょうか。


 レベルアップとは、また別の理由でVIVが5上昇したようね。


 けれど、今はそんな事を推測している状況ではないわ。


 私に距離を取って、殺意と怯えを向けてきている者達は、先の死亡アナウンスと間違いの殺害アナウンスが聴こえていたのか。

 先ほどより興奮していて、私に近づいてきています。


 これは、一つ選択しを誤れば、私が死ぬ事になります。


 数は、向こうが上。

 私の利は、相手に怯えがある事。

 そして、LV2になった事よ。

 おそらく、彼らはまだLV1なのではないでしょうか。


 一人で距離を取っていた男性に接近していきます。

 案の定、男性は私が接近すればするほど、怯えていきます。


 このまま、LV2の利と、相手の怯え、そこにはったりかましてなんとかなって下さい。


 「上林月恵が憎いのかしら」

 「上林月恵に、何をされたのかしら」

 「貴方の大切な人達を殺された」

 「そんなところかしらね」

 「その上林月恵が、私よ」

 「エタファンの中でも出くわしてしまうなんて」

 「貴方もバッドラックね」

 「本当は、私と出くわしたくなんてなかったのでしょう」


 怯えた男性の前ではったりをかます。

 よし、いけるわ。

 このまま、はったりかましたおしてやりますわ。

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