ジャスティーフォース〜最大の決戦〜
山ピー
第1話「動き出した大いなる陰謀」
薄暗い地下施設……。
長い廊下の先を進むと奥に1つの部屋があった。
中から叫び声が聞こえる……。
「うぅぅ……うわぁぁぁぁっ!?」
「アニキ!!」
ブラウが中へ突入。
すると中ではスカーが苦しんでいた。
「ぐぅ……ハァ……ハァ……ブラウか……」
「アニキ……何が?」
「俺の中の悪魔共が暴れだそうとしてるんだ……ヒーロー共をぶっ殺したいとうずうずしててな……」
「アニキ……流石に悪魔共を取り込みすぎですぜ……このままじゃアニキの命に関わる……」
「俺は大丈夫だ……それより例のシステムはどうだ?」
「え?えぇ……いよいよ完成マジかですぜ……」
「そうか……なら完成まで一暴れして悪魔共を発散させて来るか……」
「お供しやす」
スカーとブラウは部屋を出て行く。
「よぉスカー……随分と苦しそうだったじゃねぇか……」
「アイボリー?テメェそんな所で何してやがる!」
この男は組織の構成員アイボリー。
「なぁに……ちょっとした暇つぶしでね……しばらくあの方からの指令が無いもので退屈してた所だ……」
「フンッ、テメェごときに出来る仕事なんざねぇんだよ」
「黙れブラウ!貴様に用は無い」
「なっ!何だとテメェ!!」
「やめろブラウ……」
「アニキ……」
「アイボリー……退屈してるなら手を貸せ面白い物を見せてやる」
「へぇ〜……なら退屈しのぎに付き合ってやるか」
アイボリーも共に出る事に。
「チッ……あの野郎……気に入らねぇな……」
ネオTOKYOシティーー
ダークウルフこと夜月大我がゾンバットとの戦いに終止符を打ち隔離されていたエリアゼロと外の街が再び1つになった都市だ。
大我は『ウルフダッシュ』で街を疾走する。
「ん?」
大我が何かに気付いき『ウルフダッシュ』を止める。
そして近づいて行くと……。
「愛姉!」
「ん?あっ、大我!」
愛と会った。
「久しぶりね〜、どうしたの?こんな所で」
「仕事の帰りさ」
「また研究所で徹夜?」
「いや、仮眠は取ったよ。それより愛姉は?」
「今日は久しぶりの休暇でのんびり散歩してるだけよ」
「散歩か……愛姉も穏やかに日々を送れてるみたいだな」
「うん」
そこに愛のスマホに電話が掛かって来る。
「あっ、ちょっとごめん」
愛が電話に出ると……。
「はいもしもし?……はい……え?真由美ちゃんが!?分かりました。直ぐに向かいます!」
「どうした?」
「今私が担当してる女の子が急に熱を出したって……急いで病院に行かないと……」
「医者も大変だな……よし、俺が送って行くよ」
「ありがとう!」
大我が愛を乗せウルフダッシュを疾走させる。
急いで愛の務める病院に向かった。
その頃、また別の世界ではーー
「よし……今日こそ覚悟を決めるか……」
そこへ
「守君、どうしたの?こんな所に呼び出して」
「あっ、晴香……いや……その……ごめん……急に……」
「ううん……それは良いんだけど……」
「あのさ……今の研究ももう少しで落ち着きそうだし……この機会にさ……」
「ん?」
「その……なんて言うか……」
その時、少し離れた所で爆発が!!
「きゃっ!?」
「うわっ!?何だ!?」
街で怪人が大暴れしていた。
「クソッ……こんな時に……ごめん晴香、ちょっと行って来る」
「うん……気を付けて」
守は頷き怪人が暴れている方に走り出した。
暴れていたのはブラキオサウルス怪人。
「恐竜の怪人……って事は組織の奴か……」
守は『変身』
超戦士グレイザー登場。
「やめろ!!」
「ん?お前がグレイザーか……待ってたぜ……」
「待ってた?まさか……僕を誘き出す為に街を……」
「ああ……ヒーロー気取りの野郎を誘き出すにはそれが一番早いってのが鉄則だからなぁ」
「そんな事の為に罪の無い人達を……許さない!!」
グレイザーがブラキオサウルス怪人に攻撃を仕掛ける。
「フンッ……グレイザーの力もそんなもんか?」
「何っ!?」
ブラキオサウルス怪人はグレイザーの蹴りを受け止める。
「おらよ!!」
ブラキオサウルス怪人はグレイザーを投げ飛ばす。
「うわぁぁっ!?」
その様子を見ているスカーとブラウ。
「アニキ、グレイザーの野郎来ましたぜ……」
「フンッ……やはりヒーローと言うのは馬鹿な奴らだな……殺される為にワザワザ出てくるんだからな……」
スカーもティラノサウルス怪人に変身し、グレイザーに奇襲を仕掛ける。
「おりゃぁぁぁっ!!」
「ん?うわっ!?」
グレイザーはギリギリティラノサウルス怪人の攻撃をかわす。
「何だ……スカーの奴……こんな直接的に攻撃をしてくるなんて……」
「グレイザー……テメェには今日で消えて貰うぜ……」
ティラノサウルス怪人は自らが取り込んでいた悪魔の力の一部を解放しグレイザーに攻撃。
「うわっ!?」
闇の衝撃波を喰らいグレイザーはダメージを受ける。
「くっ……何だ……この力は……」
「フフフッ……グレイザー……テメェとの因縁も今日で終わりだ……」
「スカー!俺が戦ってんのに邪魔すんじゃねぇ!!」
ブラキオサウルス怪人が食って掛かる。
「テメェはもう用済みだ……」
「何だと!?」
「お前は他のヒーローの所に行っとけ」
「チッ……なんだよ、ちょっとヒーローを誘き出すだけかよ……」
「ヒーローを誘き出す?まさか……他の皆も……」
「ああ……これから始まる大いなる計画の為にな……だが、お前にはその前にこの力を試す実験台になって貰うぜぇ」
「何……?」
ティラノサウルス怪人は再び悪魔の力を解放し闇のエネルギーを集め始める。
だがそこに!
ロケットランチャーで誰かがティラノサウルス怪人を攻撃。
「ぐあっ!?」
「はっ!」
グレイザーが振り向くとそこには大谷が居た。
「チッ……BLADEか……アニキ、まだ今の状態じゃ分が悪いっす!引きましょう」
「チッ……勝負はお預けだグレイザー」
ティラノサウルス怪人は去って行った。
「何だったんだ……アイツら……」
「守君、大丈夫か?」
「ええ、助かりました。でも大谷さん何でここに?」
「ああ、奴らの不穏な動きを察知して追っていたらここに……」
「また何かデカい事を仕掛けて来るんでしょうか?」
「ああ……恐らくな……すまんが一緒に来てくれないか?」
「ええ……勿論です。多分他の皆も危ない」
その後、守は晴香の元に戻り事情を説明……。
「と言う訳でごめん!俺、ちょっと行って来る」
「うん……仕方ないよ……世界の危機だもんね……頑張ってね」
「うん……」
守は大谷と共に他の次元へと出発する。
その頃、ダークウルフの世界では大我が愛を病院に送り届け一息ついていた。
「ふぅー……」
待合室のベンチに腰を掛けコーヒーを一口飲む。
「大我」
愛が戻って来た。
「愛姉……どうだ?患者の子の様子……」
「うん、熱も下がって落ち着いてきた。ありがとうね、送ってくれて」
「いや、全然いいさ」
その時、外が何やら騒がしい事に気付く。
「ん?何だろう?」
大我と愛が外を見てみると、空に巨大な穴が空いていた。
「何だ!?アレは……ちょっと行って来る!」
大我は走り出す。
「あっ!ちょっと大我!!」
「病院内で走らないで下さい!!」
年配の看護師に注意される大我。
「うっ……すみません……」
「あちゃー……」
愛も呆れている。
病院を出て『ウルフダッシュ』を走らせる大我。
何なんだ……何か異変が起きているのか……
そんな事を考えながら穴の近くまで行く。
そして近くに到着。
大我は一先ず他の野次馬達と一緒に様子を見る。
すると突然、空の穴の中から稲妻の様な光が発生した。
「何だ!?」
そして穴の中から巨大な戦艦の様な物が現れた。
「こ……これは一体!?」
続く……。
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