第4.5話 蠢くもの
「サヤよ、エドワードの筆おろしの件ご苦労であった。」
カイザン公爵家の当主であるナグルは自分の妻である、サヤを労った。
「旦那様、ありがとうございます。」
サヤは頭を頬を朱に染めて深々と下げた。
「して、結果はどうだ?」
ナグルがサヤに聞くとサヤは満足そうに頷いた。
「はい、ご安心を・・・!」
そう言い終わろうとした時、ドアが開き1人の執事が駆け込んできた。
「失礼いたします!サヤ様すぐに門の外までお越しください!」
「・・・何があった?」
ナグルも少し警戒している様子で執事に聞いた。「はっ、屋敷の外に怪しげな輩が・・・!」
「なに?それは誠か?」
「はい!サヤ様に会わせろと申しておりまして、いかがいたしましょう。」
ナグルは顎に手を当てて考えた。
「・・・よかろう。私が行こう。」
「旦那様!私も行きます!」
サヤはナグルに付いていくと言ったがナグルは首を振った。
「・・・いや、お前はここに残れ、万が一のことがあるやもしれんからな・・・。」
ナグルがそう言うとサヤは少し不満そうにしながらも頷いた。
「わかりました・・・。」
ナグルはサヤの頭を撫でると部屋の外に向かった。
ナグルが屋敷の外に出ると門の前で1人の男が待っていた。男は執事服に身を包んでおり、見た目は20代後半くらいに見える。
「お前が私に会いたいと言う者か?」
「はい、そうです。」
男は恭しく礼をした。
「それで、用件はなんだ?」
ナグルは男に尋ねた。
「はい、私はサヤ様の専属執事のセバスと申します。」
「ほう、サヤの専属か・・・で、用件は?」
ナグルが聞くとセバスは懐から1通の手紙を取り出した。
「こちらをどうぞ。」
ナグルはその手紙を受け取り中を見た。
「これは・・・!」
その手紙にはこう書かれていた。『サヤ・ミフネ・カイザンを我妻に迎えたい、ついてはカイザン公爵家当主と話がしたい』影王
執事の体から影の触手が伸び、影の触手はナグルを拘束した。
「な!?貴様何を!?」
ナグルは抵抗したが、執事の体は影で出来ており、実体が無いため触れることが出来なかった。
「申し訳ありませんが、貴方様に用はありません。」
執事はそう言うとサヤのいる屋敷の方を向いた。
「では、参りましょうか、サヤ様。」
執事はそう言うと影の中へと消えた。
「ナグル様!」
屋敷から慌てて飛び出してきたサヤに執事は言った。
「大丈夫ですよ、奥様には危害は加えませんので。」
執事がそう言うとサヤは安心したように息を吐いた。しかしすぐに不安そうな顔になった。
「・・・でも、どうして私を?」
サヤがそう聞くと執事は答えた。
「それはもちろん貴女を私の妻にしたいからです。」
サヤの胸元やうなじを食い入る様に見て
「そして、貴女と交わった。エドワードを殺すためにね。」
執事の話を聞いてサヤは顔が青くなった。
「そんな・・・。」
サヤが絶望の声を漏らせば、執事はさらに続けた。
「エドワードを殺した後貴女を私の妻にし、そして私はカイザン公爵家を乗っ取る。」
サヤは震えながら言った。
「そんなこと・・・させるわけには!」
サヤがそう言うと執事は言った。
「なら、私と一緒に来てください、奥様。」
執事の言葉にサヤは悩んだ。
「・・・わかりました、貴方に従います・・・。」
サヤがそう言うと執事は嬉しそうに影をいくつもの触手に変えサヤの肢体を愛撫した。
そして、影はサヤの衣服を全て剥ぎ取った。
「ああ・・・!」
サヤは恥ずかしそうに顔を手で隠した。しかし、執事はそんな抵抗も気にせずに触手をサヤの体に這わせた。
「あ!そこは・・・!」
触手がサヤの胸や股間を愛撫するとサヤは甘い声を上げた。
「ふふふ、可愛らしい声ですね奥様・・・。」執事がそう言うとさらに触手の数を増やした。そして、その内の1本を神経ほどの細さにすると尿道に差し込んだ。
「ああっ!?」
サヤは突然の刺激に体を仰け反らせた。しかし、触手がそれを許さないとばかりにさらに奥へと入り込んでいった。そして、ついに膀胱にまで達した触手はそこでまるで蛇のようにウネウネと動き出した。
「や!そこっ!だめえっ!」サヤが堪らず悲鳴を上げる。しかし、執事は構わず動き続ける。そしてついに膀胱の壁を突き破り脊髄まで行くとサヤは体の自由が奪われ
てしまった。
「あ!あああ!イクッ!」
サヤはガクガクと体を震わせて絶頂を迎えた。しかし、執事はそれを無視するようにサヤの体を触手で遠隔操作して、サヤの秘所から潮を吹かせた。
「あ!ああ!またイクゥッ!」
サヤは連続で絶頂を迎えた。しかし、それでも触手の動きは止まらない。そしてついに膀胱から脊髄まで行った触手がサヤの脳にたどり着いた。
そして、執事は面白い事を思い付いた子供みたいに嬉しそうに、
「意識は壊れないよう脳までは弄りません。体から私色に染めます。」
そう言うと触手がサヤの脳に入り込んだ。そして、サヤは意識を失い、ぐったりとした状態になった。しかし、体はビクンと痙攣している。
「さて、これで準備は整いました。」執事はそう言うと影から巨大な男根を象ったような触手を取り出した。それはまるで生きているかのように脈打ち、その先端からは先走り液のような透明な液体が垂れている。
「・・・では始めましょうか・・・。」
執事はその触手をサヤの秘所に当てると一気に突き入れた。
「んぎぃ!?」
あまりの質量にサヤは白目を剥いた。しかし触手は構わずピストン運動を始めた。パンッ!パァンと肉同士がぶつかる音が響く。そして、触手が子宮口をノックすると、そのまま中に侵入した。「おごぉ!?おぼおぉ!」
サヤは獣のような叫び声を上げた。そして、子宮の奥深くで射精され、サヤのお腹はまるで妊婦のように膨れ上がった。
「あへぇ・・・しゅごいぃ・・・。」
サヤは完全に快楽に堕ちていた。そして、執事はそんなサヤの体を触手で持ち上げると自分の上に座らせた。
「さあ奥様、私のモノを受け入れて下さいね。」
そう言うと触手が動き出し、サヤの秘所に男根を挿入した。「んぎいいぃぃっ!」
あまりの太さに一瞬意識を失ったがすぐに覚醒し絶叫する。しかしそれでも触手は止まらずピストン運動を始めた。パンッ!パァンと肉同士がぶつかる音が響き渡り、サヤの秘所からは愛液と精液が混ざり合って流れ落ちた。
「んひぃ!しゅごいぃぃ!!」
あまりの快感に頭がおかしくなりそうだった。しかし、それでも触手の動きは止まらずむしろ激しくなる一方だった。そしてついにその時が来た。「イグウゥ!」サヤが叫ぶと同時に男根から大量の精子が吐き出された。「あへええぇぇぇ♡」
その勢いに押され子宮の奥まで到達する。その刺激にサヤは白目を向いたままアヘ顔を晒した。
「あへぇ・・・しゅごいぃぃ・・・。」
執事はそんなサヤを見て満足そうに微笑んだ。「さて、そろそろ仕上げと行きましょうか。」
そう言うと触手が動き出し、サヤの体を影で包み込んだ。そしてそのまま地面に沈んでいく。「あへぇ・・・」
完全に意識を失った状態でも体は快楽を貪っているようでビクビク痙攣している。やがて全身が影の中に消えると執事は満足気に微笑んだ。「これで、私のモノだ・・・。」
「ねぇ旦那様、この男何時までほっとくの?」
サヤは刀の刀身を執事に向けるとナグルに尋ねる。
「ああ、こいつがサヤの専属執事だそうだ。」
そう言ってナグルは一枚の手紙を見せた。そこには『影王の名に於いてカイザン公爵家当主と話がしたい』と書かれている。「ふーん・・・で、こいつどうするの?」
「そうだな・・・」
ナグルは少し考えてから言った。
「とりあえず、靖迷よ姿を現してくれぬか」
闇が揺らいだと思ったら、そこには和国の貴族が着ている服装をした若者が現れるのであった。
「久しいのぉ、ナグルよ。」
靖迷と呼ばれた若者は、可部靖迷といい和国における陰陽師の第一人者であり100年以上生きている人間である。「靖迷よ、影王とは何者なのだ?」
ナグルが尋ねると靖迷は顎に手を当てて考える仕草をした。
「ふむ、それは儂にも分からんな。」
「そうか・・・」
ナグルは少し残念そうな顔をした。しかし、すぐに気を取り直すと靖迷に尋ねた。
「ところで、この者どうすればよいのだ?」
ナグルの言葉に靖迷は答える。
「そうじゃのぉ・・・殺すのが一番手っ取り早いのじゃが・・・。」
「いや、それは避けたいな。」
ナグルは即座に否定した。
「ならば・・・儂に預けてもらってもよいか?」
「分かった。よろしく頼む。」
ナグルがそう言うと靖迷は影王を拘束した。そしてそのまま影の中へ放り込み、ナグル達と向きあうと、
「儂の"娘"のミトゥースはどうじゃった、エドワードの嫁になる資格はありそうかの?」
「ああ、もちろんだ。」
ナグルは自信を持って答えたが靖迷は心配そうな表情を浮かべた。
「そうか・・・なら良いのじゃが・・・」
そう言うと影の中に消えていった。
「ふぅ・・・これで一安心だな・・・。」
ナグルは大きく息を吐いた。そしてサヤの方を向いた。「さあ、屋敷に戻ろうか。」
「はい、旦那様」サヤは笑顔で答えるとナグルに抱きついた。
「ああ!旦那様!」
サヤは涙を流しながらナグルに抱きついた。
「サヤ、怖かっただろう?もう安心だ・・・。」
ナグルは優しくサヤの頭を撫でた。
「・・・はい!」サヤは笑顔で答えた。
こうして、カイザン公爵家当主と影王の戦いは幕を閉じるのだった・・・。
「さて、これからどうしようか?」
ナグルはサヤを膝の上に座らせながら尋ねた。
「旦那様がお望みなら何でも致しますわ」
サヤはそう言って微笑んだ。
「そうか・・・じゃあまずは・・・」
ナグルはサヤの顎を掴むと自分の顔の方へと向けた。そして、そのまま唇を重ねる。「んっ・・・♡」
最初は驚いた様子だったが、すぐに受け入れて自ら舌を絡めてくる。
しばらく濃厚なキスを交わしてから唇を離した。二人の間に銀色の糸がかかる。
「はぁ・・・♡旦那様ぁ♡」サヤは蕩けた顔で言った。「もっとぉ・・・してくださいぃ・・・」そう言って再びキスをせがんでくる。
ナグルはそんなサヤを優しく押し倒すとその唇をキスで塞ぎ抱きかかえて寝室へと行き熱い一夜を過ごすのだった。
そして、その夜から数ヶ月後サヤの妊娠が発覚した事は言うまでもない事だった。
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