青春の軌跡

マッシー

序章

 これは、今から六十年前の昭和四十年から始まるお話です。

 その頃は、結婚は「お見合い結婚」が当たり前で、恋愛結婚を『野合やごう』と言って非難する人がたくさんいました。結婚前に体の関係を持つなどもってのほかで、好きな人とは結ばれないのが当たり前の時代でした。

 それから二十年経つと、恋愛結婚が当たり前になり、体の関係を持たない限り、

「私はあの人と付き合ってるの」と言わないような時代になったのはなぜか?

 これは、その過渡期に青春時代を過ごし、日本を代表する公害防止学者になった一人の若者のお話です。


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