2025年9月6日 15:40
コピーへの応援コメント
コピーは「複製」という意味なので、母親のコピーとは言えません。あなたは母親の子であると同時に父親の子でもあり、まったく同じ存在ではないからです。それでも「母のコピーにすぎないのでは」と感じてしまう気持ちは、とてもよくわかります。親と隣り合わせで生きていれば、どうしても比較してしまうものです。長く一緒に暮らすうちに似てくるのは、模倣や生活習慣の影響です。心理学では「観察学習」と呼ばれ、人は周囲を真似ることで行動や好みを身につけます。「学ぶ」という言葉が「真似ぶ」に由来するのも、その表れでしょう。赤ん坊は周囲をよく観察し、体験し、真似ることで成長していきます。同じ食べ物を食べていれば、好みも自然と似てくる。そう考えると、「母の好みを取り込んでしまう自分」にも納得できます。また、生物学的には「近親を避ける仕組み」が私たちに備わっています。幼少期から近しく育った相手に恋愛感情を持ちにくくなる「ウェストマーマー効果」がその一例です。親に強く反発する「反抗期」も、自立のための発達過程と捉えられます。自分でも戸惑うようなその反発心は、誰もが通る「当たり前の揺れ動き」と言えるでしょう。文章の中で触れられていた「ピアス」にも大切な意味があると感じます。耳に穴を開け飾りつけることは、身体に変化を刻む象徴的な行為です。日本の昔には「元服」があり、それは子どもから大人への仲間入りを意味しました。宗教儀礼としての「割礼」とは別物ですが、身体に印を刻むことで親からの独立や通過を表す点では共通しています。現代では髪を染めたりピアスをあけたりすることが、それに当たります。「いつまでも親と同じではいられない」という意識に背中を押され、無意識のうちに動き始めているのかもしれません。「独創性とはすべて先人からの剽窃である」という言葉もあります。文章や創作はまず他作を真似ることで型を覚え、やがてその型を崩して自分だけの表現を手にしていくものです。あなたが「母のコピーでしかない」と悩みながらも、こうして葛藤を書き言葉にできていること自体が、すでに模倣を超えて「自分の声」を生み出し始めている証拠だと思います。
作者からの返信
snowdropさま、こちらにも応援コメントをくださりありがとうございます!コメントを読ませていただき、色々考えさせられました。そして私が「コピー」を書いた時に感じていた悩みは、おそらく多くの人が抱える悩みだったのだろうなと気づかされました。当時言語化できなかった一つの答えを言葉にしていただけた気がします。「独創性とはすべて先人からの剽窃である」この言葉を覚えておきたいです。拙作を読んでくださり、ありがとうございました。
コピーへの応援コメント
コピーは「複製」という意味なので、母親のコピーとは言えません。あなたは母親の子であると同時に父親の子でもあり、まったく同じ存在ではないからです。それでも「母のコピーにすぎないのでは」と感じてしまう気持ちは、とてもよくわかります。親と隣り合わせで生きていれば、どうしても比較してしまうものです。
長く一緒に暮らすうちに似てくるのは、模倣や生活習慣の影響です。心理学では「観察学習」と呼ばれ、人は周囲を真似ることで行動や好みを身につけます。「学ぶ」という言葉が「真似ぶ」に由来するのも、その表れでしょう。赤ん坊は周囲をよく観察し、体験し、真似ることで成長していきます。同じ食べ物を食べていれば、好みも自然と似てくる。そう考えると、「母の好みを取り込んでしまう自分」にも納得できます。
また、生物学的には「近親を避ける仕組み」が私たちに備わっています。幼少期から近しく育った相手に恋愛感情を持ちにくくなる「ウェストマーマー効果」がその一例です。親に強く反発する「反抗期」も、自立のための発達過程と捉えられます。自分でも戸惑うようなその反発心は、誰もが通る「当たり前の揺れ動き」と言えるでしょう。
文章の中で触れられていた「ピアス」にも大切な意味があると感じます。耳に穴を開け飾りつけることは、身体に変化を刻む象徴的な行為です。日本の昔には「元服」があり、それは子どもから大人への仲間入りを意味しました。宗教儀礼としての「割礼」とは別物ですが、身体に印を刻むことで親からの独立や通過を表す点では共通しています。現代では髪を染めたりピアスをあけたりすることが、それに当たります。「いつまでも親と同じではいられない」という意識に背中を押され、無意識のうちに動き始めているのかもしれません。
「独創性とはすべて先人からの剽窃である」という言葉もあります。文章や創作はまず他作を真似ることで型を覚え、やがてその型を崩して自分だけの表現を手にしていくものです。あなたが「母のコピーでしかない」と悩みながらも、こうして葛藤を書き言葉にできていること自体が、すでに模倣を超えて「自分の声」を生み出し始めている証拠だと思います。
作者からの返信
snowdropさま、こちらにも応援コメントをくださりありがとうございます!
コメントを読ませていただき、色々考えさせられました。そして私が「コピー」を書いた時に感じていた悩みは、おそらく多くの人が抱える悩みだったのだろうなと気づかされました。当時言語化できなかった一つの答えを言葉にしていただけた気がします。
「独創性とはすべて先人からの剽窃である」この言葉を覚えておきたいです。
拙作を読んでくださり、ありがとうございました。