彼奴は硬派で軟派野郎
====================
小鳥遊虚子 タカナシキョシは
今日も左側のレジスターで真面目に姿勢を正していた。
髪色は相変わらずのアッシュブルーなので
「店長」→「支配人」の検閲にPASSしたのだろう。
渦中のアッシュブルーの店員が
虚子たる所以は、虚子という名前の同級生に似ているからであり
同級生自身も高浜虚子関連の因果があって
学校の構成員からそういう風に認識された。
店員の虚子を虚子と名付け
学校の虚子も虚子と俺が名付けたのなら
どんだけ高浜虚子好きやねん! という話になるが
店員の虚子には小鳥遊という小粋な名字を付した。
小鳥遊=タカナシ 偶然見付けた難読漢字(名字版)。
高浜 =タカハマをもじった様子はないが近いニュアンスを感じて。
虚子は真面目なサイバーパンクくんなので
浮いた話というか、エピソードめいたものがないが
黒木場冷子とも積極的に話せる奴なので
学校の虚子とは一歩リードなプレイボーイ。
真面目なプレイボーイって居るの?
硬派な軟派野郎みたいな響きだが、
真面目な子には違いないし
黒爪GALと対等に話せる男子をプレイボーイと呼ばずして
一体、誰をプレイボーイと呼称する?
小鳥遊の方の虚子は喫煙履歴があって、
仕事明けに中央寿通り店の灰皿で堂々と紫煙をくゆらせる。
その時の服装がサイバーパンクファッションだった。
いかにもやんちゃ坊主な若者といった具合である。
少しずつ、小鳥遊虚子の肉付けが出来て来た所で
この話題は一旦閉幕。
真面目で、やんちゃ坊主なプレイボーイ、か。
関わる程に、多面性が見えて来そうな僕ちゃんだが
次回の対面はいつになるだろう?
アッシュブルー(灰青)の店員が
丁寧な発音で「いらっしゃいませ!」
=================
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます