第17話

17神社に至る道路に土鳩の残虐死体があった。保健所に整備されたソコに花が手向けられているのを横見に神社へと急いだ。

まだ彼女が来てない神社に祈祷を頼みに来たアベックが神主と話し込んで居た。その彼氏が昨日見たあのホスト紛いの男だったので僕は見下す意味を込めて彼を「プレイボーイ」と徒名をつけた。神主は真面目に頭をたれ「プレイボーイ」に何かを話す。その横から身体に密着した服でキメキメの女が神主の首に両手を絡ませるのを見て、即座に僕はその水商売風の女を「あばずれ」と名付けた。身体のラインが露な衣服で女性を強調する「あばずれ」に神主は怯まず離れた冷静な神主に僕は「朴念仁」と徒名をつけた。そして神社業を終え、生活費を稼ぐ為に、バイトへと向かおうとする「朴念仁」を「あばずれ」は追っかけて二人は鳥居を背に去った。

僕は一人彼女を待つのだろう「プレイボーイ」に話をつけてやると勇み挑んだ。

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