第16話

16だから翌朝は少し寝過ごした。恐ろしいニュースを昼過ぎに聞くとも知らずに。ソレは土鳩の残虐死体のニュースだった。

一緒に土鳩の糞尿の掃除をした時には死体が無かったので、安心していた僕が馬鹿だった。もしかしたら、その犯人である変質者に「処女」が危害を加えられるかもしれないと恐ろしい考えが頭をよぎった。だから妻には「取材に行ってくる」と言って玄関を出た。

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