第14話  約一年後・・・

グァム~マリアナ沖空戦を続ける事、約一年。

米軍はやっと戦艦を揃える事が出来た。

ニュージャージークラスで約45000tの巨艦。

>米軍は大和クラスが10万屯越えを知りません。

電探は無く、無電もモールスと短距離無線のみ。

何故か鉄鉱石が枯渇し、原油も産出されなくなり、中東や欧州、南方から輸入する始末。

国債を発行し、資金調達するが国民は負け戦に呆れてた。

だが始まった戦争は止められない。

アメリカに正義が無いと世界に公表されたのもある。

連合軍に加われず、単なる太平洋戦争となったのも痛い。


「苦節一年。我がUSAの資源が枯渇するとは・・。

欧州や中東から買わなければならぬが、それでもJAPに勝たねば。」


SF軍港に勢ぞろいした4隻の新鋭戦艦を眺め、沖合で新鋭空母にタッチ&GOを繰り返す、新鋭機、F4Fワイルドキャットを頼もしそうに眺めるチェスターニミッツ大将である。

彼は指揮する艦も部下もなく、JAP側が侵略しない宣言に助けられ、パールも無傷。

>JAPがその気なら占領されてたであろう。

だがJAPはグァムも獲らず、防空と対潜に徹するのみ。

グァム沖での熾烈な航空戦では壊滅の連続であったが、それでもJAPを抑える事には成功してたのである。

陸軍もようやく新鋭機、P40を採用。>1943年です。

これならJAPと闘えるとアメリカ側は考え、真珠湾に向け出港。

P40も輸送船でグアムに補給され、現地で訓練開始。


対する日本側はサイパン、トラック、ペリリュー島を要塞化。

補給をふんだんに補給し、重要施設は鉄筋コンクリートで地下に埋め込み、

エアコン完備です。

電探網で敵襲撃も未然に防ぎますよ。

補給艦も常時10隻以上運用し、内地から備蓄を充分に補給。

前世の米軍以上と自負出来ます。

逆に米軍は地下資源枯渇で欧州やカナダから有償で資源、原油を輸入。


おかげで国庫も枯渇気味。

前世と違い、潤沢な戦備を整える事も出来ません。

SF軍港を出港し、パールに着いた太平洋艦隊は補給、休養を済ませると・・。


「我が偉大なるUSAはJAPに海戦を挑む!!」


と、詳細は明かさず短波放送で世界に宣言。

4隻の空母、4隻の戦艦からなる大艦隊でパールを出撃。


もっとも伊号潜水艦がパールもSFも巡回偵察して、出航が出れば即座に暗号でお知らせ。

敵側の電波管制は相変わらずツートンのモールスと短距離通信。

なので暗号の懸念もなく、通信はやりたい放題。

米軍の通信網は第一次大戦当時と全く同じ。

逆探の知識も懸念も無い。>ヨーロッパ全域も同じく。

全て、オイラがSFCコントローラーで技術、通信、鉄鋼、航空をレベル1にしたせいでぇ~~す。

反省はするけど謝罪も賠償もしません。

日本内地は逆に一年の間に昭和35年程度の国家に成長。

既に全国の道路網が完成し、鉄道網も完成。

陸軍を除隊した膨大な兵士が国鉄や運送業に勤務し、各地の農産物、資源、

武器の運送やガソリンの運送と大活躍。

元兵士も安全な内地で家業や家族と暮らせる日々に満足。

戦線を限定した事で前線のみに兵士を割り振れば良いのです。


そんなある日・・。

さすがアメリカ、僅か一年で空母、戦艦を各四隻も竣工。

訓練終えてパールに入港したそうです。>逆探の知識無いので普通に通報。


数日以内にはグァム沖に来るでしょう。


フフフ・・・ヘボのカモがまた来ます♪


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エタリそうになりがちな中盤戦です。

次回、第二次グァム沖海戦

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