第4話:異星人のコスチューム。
「ところでさ・・・聞こうと思ってたんだけど、ケチャップって何歳?」
「ん〜今は20歳くらい?・・・こんな容姿だけど、女の子 」
「ほらおっぱいあるでしょ?」
「あ〜本当だ、言われるまで意識してなかったわ」
「男と女の区別は男の子はオチンチンがぶら〜んとぶら下がってるけど女の子は・・・」
「ああ、いい・・・想像したくないから」
「そうか・・・20歳ってんなら、少しは大人の話ができるかもな・・・」
「まあ、女の子かもしれないけど異星人は異星人だから・・・人間の女の子とは
姿形が違うからね・・・エッチい気分にもならないし・・・まあエロい気持ちに
なるのは、この企画が終わるまでの辛抱かな・・・」
「なに?・・・私がエッチしたいって思うような女ならよかったの?」
「いや、ごめん傷つけた?・・・君のこと卑下したわけじゃないからね」
「余計なこと言っちゃったかな?・・・ごめんごめん」
「要するにケイスケは今の私じゃ話にならないって思ってるんだ・・・こんなグレーなやつじゃエッチもできないって思ってるんでしょ?・・・」
「いやいや・・・ケチャップに不満はないよ、なんせ異星人との親交を深める
ためなんだから容姿なんか関係ないんだからね」
「それでも立派に成人してるエロい女がいいんでしょ?ケイスケは・・・」
「エロいってなんだよ・・・まあ、できたらだけど、でもそんなこと無理じゃん、
だろ?」
「分かった・・・」
ケチャップはそう言ってソファから立ち上がると、いきなりグレーの頭が
パカッと割れて、中から別の頭が出てきた。
俺は唖然と見ていたら・・・首から下に向かってグレーの体を脱ぎ捨てはじめた。
グレーのしわくちゃに脱がれたモノがケチャップの足元にばさっと落ちると
そこに、めちゃ可愛い人間の女と変わらない女の子?・・・が立っていた。
「うそ〜・・・まじで・・・」
「これでいいんでしょ?」
「いいって言うか・・・最高・・・まじ最高・・・いやまいったな・・・驚いたわ・・・こんなサプライズってあり?」
「ハグしたい?ケイスケ」
「そりゃしたいけど、それじゃマズいわ」
「何がマズいの?」
「いやいや・・・マズいって・・・刺激強すぎだよ」
「あ、あはは、コスチューム脱いだら裸だったよね・・・あはは」
ケチャップはグレーのコスを素肌に着ていたせいで脱いじゃったら真っ裸になった。
俺は慌てて洋服ダンスから、Tシャツとカーゴパンツを出して来てケチャップに
渡した。
「俺的にはそのままハグさせてもらえることには、なんの異議もないけど、だけど
そんなことしたら我慢できなくなりそうだからね」
「ケチャップをそのままソファに押し倒しちゃったら婦女暴行になっちゃうし」
「服を脱がす必要ないんだから・・・したかったらしてもいいよ、私公認って
ことにしといてあげるから・・・」
「しなくていいよ」
「俺の下半身はすぐにでもスタンバイできるけど心の準備がまだできてないの」
ケチャップがグレーのコスを脱いだらビヨヨ〜ンって出てきたおっぱいが意外と
デカいし・・・体も意外と肉感的だし・・・たまんないよね。
「あのさ、独り身の男にはやっぱり刺激が強すぎるから・・・頼むから今、渡した
服着てくれる?」
ケチャップはしぶしぶ俺が出してやった服を着た。
服を着たら、それこそ人間の女の子と変わらなくなった・・・髪が紫で耳が尖ってる以外は・・・。
「ケイスケ・・・これが本当の私の姿だよ」
「ケイスケ、これで好きなだけ私にワイセツなこともできちゃうよ」
「まじ異星人との交流だね」
「ああ・・・そうだね、はは・・・たった今から俺の私生活が変わりそうだわ」
「あのね、なんでグレーなんかになってたかって言うとね・・・地球へ来た時、
グレーでいたほうが異星人って感じがするでしょ、あのほうが地球人はなにかと
異星人扱いしてくれるからね」
「俺としても、これからしばらく一緒に暮らすんだからグレーのままじゃなくて
よかったって正直思ってるよ」
「無表情なグレーとのコミュニケーションより絶対このほうが楽しそうだもん」
グレーだと思ってたケチャップの正体はピチピチ、キャピキャピのギャルだった。
俺の恋愛バロメーターが一気に上昇した。
異星人の彼女?ってのもいいかも・・・もし、そうなったらの話だけど・・・。
異星人って、まだまだよく分からない未知の生き物だけど、でももっと理解の
できないことが起こることになるんだな、これから・・・。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます