第三話

「おはよう。今日は体育祭の種目決めやるよー。あ、その前にクラス委員2人決めないとね。やりたい人いる?」

でないな。中学ならまだしも高校にもなると面倒だって気持ちが強いんだろう。

「じゃあ、俺やります。」

あと女子か

奏に目線飛ばしてみるか

て、明らかに目線そらしてるな

「私、やりましょうか」

「お、じゃあ2人自己紹介とこの後の進行お願いね!」

丸投げかよっ

「黒宮圭介です。一年間クラス委員として頑張っていくのでよろしくお願いします。」

こんな感じでいいか

「同じくクラス委員になりました。天野凛です。よろしくお願いします。」

進行は、、俺しちゃって大丈夫か

「種目は、クラス対抗リレー、綱引き、玉入れ、障害物走だそうです。周りの人と何出るか相談してよいので決めてください。」

こんな感じでいいか

天野さん種目の人数書いてくれてるな

「天野さんありがとう」

「いえ、このぐらいなら私でもできるので」

「おーい、圭介こっちこーい」

「じゃあ、蓮達のところ行こうか」

「はい」

「俺4人でリレー出たい!」

「いいけどリレー5人だぞ?どうするんだ?」

「うちのクラス1人少ないから人数足りないんじゃない?」

「ああ、そうか。」

「凛もリレーやりたいって言ってたしねー」

「そうなのか!なら決定だな」

「アンカーは誰にするんですか?結構きついと思いますけど」

そうなのだ。アンカーはこの場合100m走った後にアンカーとしてもう200m走ることになる。

「「いやそれはもう圭介しかないでしょ」」

「そんなに早いんですか?」

「こいつはな中、っぷ、て何するんだ圭介」

「やめてくれ恥ずかしい」

「えー、かっこいいのに」

「いいから。クラスのみんなも決まってきたし希望聞いてくるわ」

「そうですね。次は私進行しますよ」

「ありがとう。じゃあ頼んだ」

「皆さん。種目が決まった様子ですので希望を聞いていきたいと思います」

段取りよく希望を聞いていきどんどん黒板も埋まっていく。

懸念していた種目被りも奇跡的に起きなかった。


「いやー。リレーに決まってよかったな圭介!」

「いや、1番やりたがってたの蓮じゃねーか」

「無事決まったことだし、放課後どっかで練習したいよね」

「今日サッカー部ないからグラウンド使えるぞ!」

「私も予定空いてるので大丈夫ですよ」

「じゃ決定だな」


高校で大きなイベントの一つ体育祭

4人は早くも結束を強める。

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