第二話

朝早くから家のチャイムがなっている

誰だろ

「圭介〜、学校行こうぜー」

「蓮か、ちょっと待ってくれ。」

今の時間は、、七時????

学校まで自転車では15分程度で行けるのでいくらなんでも早い。

まあ来てしまったものは仕方ないので用意するか。

「おまたせ。蓮来るの早くないか?」

「クラス替え発表は朝一で見るものだろ!!」

今日から俺らは緑星高の2年生となるのだ。

緑星高校は一度だけ2年生でクラス替えが行われる。ちなみに一学年8クラスだ。

「元気だな、サッカー部エースは」

「エースだからな!」

まー、いつも通りだな

「じゃあ行くか。」

「おう」

◆◇

「流石に誰もいないな」

「よっしゃ一番乗りだーーー」

「そしてクラスもまだ張り出されてないと。」

「なんでだよーーー」

「そりゃまだ7時20分だしな」

うちの高校では例年、7時45分にクラス編成が張り出される。

「待つしかないかー、てかモテモテ黒宮くんは彼女できたかね?」

「告られはするが言うほどモテモテじゃないぞ?彼女な、正直恋愛感情があんまりわからん。」

「モテるのにもったいない。俺だって彼女欲しいのにーーー。なぜ告られないだーーーー」

「そりゃ、そんなこと女子の前でも言ってたらそうなるわ」

「グサッ」

「グサって口で言う人初めて見たわ」

人が集まってきたしそろそろ時間か、

白鳥とバカやってると時間が早くすぎるな

「クラス編成を張り出すので皆さん少し離れてください。」

2人がかりで丸まった紙が広げられピロティの壁に貼られていく。

「おおー、やっとかー!」

「順当に1組から見ていくか」

黒宮、黒宮と、、、おっあったな。

白鳥も、、、同じクラスか!

「やったな!圭介。三年間同じクラスだな!」

「じゃ改めてよろしくだ。蓮。」

◆◇

無事始業式も終わり教室に戻ってきた。

まあ、いつも通り蓮は寝ていたが

そして2年でもう慣れてあるだろうということで自己紹介の時間はなく、もう今日は自由に過ごしていいらしい。

「蓮、また式中寝てたろ」

「校長が20分も話すのが悪い」

「先生をつけろ、まったく、」

「話が長いのは否定しないんだな」

「事実だししょうがない」

全国の学生に聞きたい。校長先生は何分話しているのかを。


「もしかして圭介?」

「おおー奏か、そういえば話すのは中学ぶりか」

「そうだよー。あんなに中学で話してたのに話さなくなったから嫌われたのかと心配になったよー」

「そんなことないから安心しろ。だがすまんかったな。」

実際は別クラスで部活で奏と帰る時間がずれるため話す機会がなかっただけだ。1組と8組だとどうしても遠いしな

「てか、聞いてよ圭介。彼氏と別クラスになったんだけど!」

「彼氏いたの初めて聞いたぞ、てか2人が置いてかれてるぞ」

「あ、蓮じゃんおひさ」

「反応うすっ!泣いていいか?」

こいつはそのままスルーしても大丈夫か

「名前聞いてもいいかな?俺は黒宮圭介よろしく。」

「天野凛です。よろしくお願いします。」

「俺、白鳥蓮。よろしく!てか天野さんかわいい!」

やばい手綱握るのを忘れてた

「おいっ、いきなりだと困るだろ。」

「あはは、、ありがとうございます。」

「あっそうだこの4人でグループLIN◯つくろうよ!多分これから4人で行動すること多くなるしさ」

「いいな、それ!」

「俺はいいぞ。」

「ぜひ、お願いします」

「決まりだな」

「てか男子2人いるが奏の彼氏は大丈夫なのか?」

「今日全部話したから大丈夫!」

「もしかして奏の彼氏て佐々倉諒太か?」

「そっか蓮はサッカー部で同じかー」

「じゃあみんな改めてよろしくということで」

「お願いします」

「おう!」

「よろしくねー」



4人はいつしか学校1結束していると言われるほどのグループになっていく。

そして2人は気づかぬうちにまた交わり始めた。


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