7「繭住懐古による続き」
放課後、俺は朝顔さんをその公園へ連れて行った。園内はかなり広く、目的の花畑へ向かう途中に少し迷ってしまった。アサガオさんの前でかっこ悪い姿は見せたくないと焦っていたが、迷う俺に、彼女がそっと言った。
「こっちの方向じゃない?」
彼女が指し示した方へ向かうと、確かにそこに目的の花畑があった。
「よく分かったね。もしかして来たことあるの?」
俺の質問に、朝顔さんは小さく笑って答えた。
「さあね?」
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