新しい道
石造りの教会には何列もの長椅子が並べられていて、
そこに沢山の人々が座っている。
教会の内装は質素だった。
ステンドグラスや円柱等の、洒落たものはない。
前方に、何かの祭壇があるくらいだ。
意外だ。
……中世教会と言えば、もっと信者から金を巻き上げていると思っていた。
単に下街の教会なので、上街と比べて金銭的に余裕がないのだろうか。
信者たちは全員が王国系の人々。
褐色の流民は本当に一人もいない。
スラムの奥地で、独自の慣習とやらを守り続けているらしい。
祭壇の上の壁には窓があり、
そこから日光が教会内に差し込んでいる。
それが空気中に舞う粒子と祭壇を、優しく神秘的に照らし出している。
祭壇の手前には白い服を着た少年少女、
それと数名の修道女、楽器を持った楽士が讃美歌を奏でていた。
解放者様 救世主様
あなたを求めます。
あなたを慕います。
あなたを敬います。
私の願いは、あなたと共にある事だけ。
すべてをあなたに捧げます。
子供や女性に特有の高音が、音色と共に石造りの教会内に響き渡る。
周囲の信者達もそれに合わせて立ち上がり、ハミングで歌っている。
その合わさった歌声は教会内の空気を振動させ、
体と脳に直接響き、不思議な高揚感を自覚させられる。
ライブハウスには行った事がないが、きっとこんな感じなのだろう。
この熱に浮かされて信仰を受け入れる人もいるのだろうが、
俺は騙されんぞ……
数曲の讃美歌を歌い終えると、合唱団はぞろぞろと去り始める。
代わりに、黒を基調とした僧服の男が祭壇の前に立った。
ん、あれは……
いつぞや、門を通った神父様だ。
切り揃えた髪には、白いものが混じり始めている。
門で見た時は武装していて、神父と言うより戦士の印象だった。
が、こうして正装を見ると……堂に入っている。
神父は教壇の前に立つと、信者達をぐるりと見渡す。
そして、良く通る声で話し始める。
「皆さん、本日も信仰の日にお越しいただきありがとうございます。
こうして皆さんの元気な顔が見られて幸いです」
いくつか返事の声が上がった。
「今日は聖日でもありますから、色々な催し物が開催されていますね」
……言われてみると、ここに来る道中、普段は見ないような屋台や、
噴水広場では地面に布をひいて商品を並べている所を見た。
慣れない道の探索や、体の痛み、危険な路地。
教会に早く到着する事に集中していたので、
あまり気が付かなかった。
「皆さまの中には、ひょっとして教会に通うよりも、
踵を返して催し物に参加したいと思った人もいるのではないでしょうか」
神父がそう話すと、周囲からクスクスと笑い声が漏れた。
「いや、すみません。今のは聞かなかった事にしてください。
上街の司教様からまた怒られてしまいます」
それを聞いて、今度は大きな笑いが起こった。
「大丈夫ですよッ
誰も言いやしませんって!」
「この後神父様も一緒に的当てに行きますかー」
「異端審問に通報しときます」
讃美歌を歌っていた子供や、修道士も笑みをこぼしている。
傍から見れば幸せな空間だ。
しかし、数日前に屈辱の限りを味わった身としては、どうにも居心地が悪い。
この空間に、上手く適応できない。
「さて、冗談はこの辺りにして、今日の話を始めましょう。
今日は何の聖日かと言うと、聖ギュスターヴの殉教日ですね。
皆さん知っていましたか?」
神父が手を上げるジェスチャーをすると、何人かの子供が手を上げる。
聖ギュスターヴ……
カーブルトから聞いた人だ。
確か、背教者の君主と勇敢に戦った兵士だとか。
「今から約300年前、この国を支配していた涜神王と後に聖人に列せられる殉教者達が激しく争った時代がありました。いわゆる浄化戦争の時代です」
人々が静まり返る。
神父の表情には、先ほどまであった微笑が消えていた。
「今から約300年前、旧神族の住まう天空城が自らの罪科によって焼き払われ、
天空城から地上に降り注いだ火の粉によってアルティリアは七日七晩燃え続けました。
そして大火と共に、旧世界が終焉を迎えました」
神代の終わりか。
そう言えばカーブルトも昔はアルティリアは多神教だったって言ってたな。
「しかし、全ての国がそれを受け入れた訳ではありません。
太陽の旧神を信じる涜神王はそれを否定し、唯一神教を弾圧しました。
多くの信徒が彼の王の名の下、虐げられました。
教会は打ち壊され、修道士は投獄されました。
しかしその中でも霊的に優れた才覚を持ったものは洗礼を受け、
勇気をもって神に忠誠を誓いました。
聖ローズモンドを始めとして多くの人々が涜神王に戦いを挑み、
そして命を落としました。
その中の一人が若き農民ギュスターブでした」
聖ローズモンドは……確か入市宣誓の時に出て来たな。
この都市の守護聖人だったはずだ。
他は知らん。
「彼は騎馬の部族にありがちな、日に焼けた肌とブラウンの目をしていました。
彼は農村の出でしたが、主に身を捧げ、何度も前線で涜神王の軍と戦いました。
そして最後に、撤退する部隊を逃がすため踏みとどまり、
涜神王配下の将の一人と堂々と戦った末に殉教されました」
教会内を重苦しい沈黙が支配する。
「教養を持たず、15の頃までは農具を握っていた彼ですが、
立派に戦い殉教した事から、死後に列聖されました。
今でもこの国の兵士たちは戦が始まる前にはその名を叫んでいますね。
「聖ギュスターブよ!私を護り給え!」と。
五年前のカヴェルナ防衛戦でもそうだったのではないでしょうか」
男達が頷いた。
「では、この話にちなんで新しい道を選ぶ事についてお話しましょう。
せっかく新しい友人にも、来ていただいた事ですから」
そう言って神父は俺の方を見た。
目が合い、俺は反射的に視線を反らした。
「人とは不思議なもので、同じ物事を目にしても捉え方、イメージは人によって全く違います。この差異はどこから来るのでしょう。
環境の違いでしょうか。
年齢の違いでしょうか。
性別の違いでしょうか。
それとも、生まれた場所の違いでしょうか」
物事の捉え方か……確かに日本とカヴェルナとでは大きく違う。
文化も違うし、そもそも世界そのものが違う。
俺の方から、歩み寄らないといけない。
次女にリンチされるまではそう努力してきた……つもりだった。
結局、その努力は無意味だった訳だ。
「自分自身が何に定められているか分からないのに、
どうやって人は自分の事を判断できますか?
自分の人生がどこに向かっているかさえ、あやふやなままではないでしょうか。
これから、そういった悩みに対して多くのアドバイスをさせていただければと思います」
とりあえず、聞くだけ聞いてみるか。
「私は何を定めるかにおいて、やはり聖書をおすすめします。
聖書は、人を良い方向に導くからです」
良い方向……?
「例を出しましょう。
例えば、ある可愛らしい小さなスズメの子供が青い空を飛んでいました。
しかしスズメを食べるべく大きな鳥が背後に迫っていました。
下を見ると地上には人間の子供がいました。
スズメは人間の猟師に怖い思いがあったため、地上にはいかずそのまま逃げ続けました。
その結果、スズメの子供は一呑みにされてしまいました。
こう……パクっとね!」
神父が大げさなジェスチャーをする。
子供から悲鳴の声が上がった。
「本来、スズメは可愛らしい素振りをして子供の足元に留まればいいだけでした。
そうすれば、子供はただスズメを愛でたでしょう。
誰かがそれをスズメに教えてくれればよかったのですが、
誰もそんな事は教えてくれません。
結果としてスズメは苦しい道を選んでしまいました」
苦しい道を選んでしまった、か……
じゃあ俺はあの時、どうすれば苦しい道を、あのリンチを避けられたんだ?
どうにもならなかったはずだろ?
「話を元に戻すと、聖書というのは人生において取扱説明書のような働きをします。
スズメたちが間違った道を選ばぬよう、人が苦しい道を選ばぬよう、良い方法を教えてくれます。
結果、私たちは自分の生活をより良く円滑に進められるのです」
「神父様― それって、人へのへつらい方を学ぶって事ですか?」
少女が質問した。
「……相手を信じ、心の開き方を学ぶと言ってくれると嬉しいですね」
周囲の信者から笑い声が漏れる。
「はいはい!神父様!スズメに聖書って読めるんですか?!」
今度は別の少年から質問が飛んだ。
「トマくん。例えですよ。例え。毎度毎度茶化さない事
……話を戻すと、人々を解放するべく生涯を捧げた救世主様と、彼に付き従った随行六聖。
彼らの言動を収めた聖書を理解するにつれ、人々は自分を理解する事ができるのです。
何故なら、救世主様は我々のために、旧き神々に戦いを挑みました。
彼と随行六聖の命と引き換えに、旧世界の神々による支配から解放されました。
しかし完全に解放された訳ではありません。
今も我々自身を縛る多くから解放されるために、より聖書を知る事が必要なのです」
解放ね。
あまり耳障りの良い言葉を使うなよ。
カルトに見えるぞ?
「彼の残した取扱説明書を実践してみましょう。
そうすればどのような人でも、主の愛によって救われるでしょう。
おっと、取扱説明書は少し不適切な表現だったかも。
人によっては、聖書の事を命よりも大切に思う人もいます。
なのでこの部分に関しても、できれば他区の教会の人々の前では言わないでいただけると助かります」
「こんな所にそんな奴いませんって!」
「文字も読めん馬鹿ばっかりだ!
どうせ今日聞いた事だって明日には忘れてますよ!」
「ちょっと……すぐ忘れるのは困りますよ。
毎週同じことを話せとでも言うんですか?」
神父がそう言うと、人々から笑いが上がった。
俺はますます、居心地が悪くなった。
俺だけ理不尽な目にあって苦しんでいるのに、
どうして皆、そんなに幸せそうにできるんだろう。
すぐにでも立ち上がって、ここから逃げ出そうかな……
でも、怪我の経過を見てもらわないといけないか。
このままじゃいつまで経っても外出はおろか、
まともな日常生活も送れない。
生殺し状態だ。
「最後に、自分を定めるものの話に戻ります」
人々の笑いが落ち着くのを待って、神父は話を続けた。
「あなたは何を基盤に自分を築いていますか?
何を基盤に物事を判断していますか?
恐らく聖書を基盤としていない人々は、自分の経験や立場から培った直感に従って物事を決めているかと思います」
……そうだな。
基盤なんて考えた事もなかったが、俺の場合はそうだ。
「しかし、それは脆い基盤です。
人の経験や立場は人それぞれであり、
直感というのは基準があやふやで、とりとめがないからです」
まあ、そうだな。
その日の気分で、人の態度なんて変わるしな。
「なので、私はちゃんと明文化された書を軸に人生を歩むことをお勧めします。
人の心に芯と、信ずるものがあれば、それは大木のごとき揺るがなさと、
心構えを生むからです」
・
・
・
話が終わり、人々は席を立ち始めた。
教会を出て祭りに参加しようとする者もいれば、
教会に残って神父や修道士、合唱団の子供達と話し合う人も多い。
世間話に花を咲かせているらしく、笑い声が起こったり、
子供達が室内を走り回っている。
どうやら俺の傷の経過観察は後回しらしい。
病人を後回しにしての雑談は楽しいか……?
「すみません!通してください!」
「ッ」
人々をかきわけるようにして、あの悪女――リディアが現れた。
反射的に、あの夜、彼女の表情に見た恐怖がよぎる。
それに追加で、彼女を取り囲んでいた男達の鋭い視線が刺さる。
リディアは速足で近づいて来ると、俺の横に座った。
「怪我の方はどうですか、どこか痛むとか。違和感があるとか……」
「それは大丈夫なのでシスター・カロルに診察を代わって貰えますか?」
「貴方は私の患者です。最後まで私が責任を持って診察します」
「……」
そういう、正義感が強い所が嫌なんだよ……
俺の沈黙を肯定と取ったのか、
リディアはそのまま触診を始めた。
と言っても、どこを触られても痛いの一言しか出ない。
「本当は、治療が終わるまで退院させたくなかったのですが……
最近はちゃんと眠れていますか?」
「そうですね。
痛みのせいで、あまり寝付けないです」
「そうでしょう?やっぱりまだまだ無理は禁物ですよ!
本当は病院にいるべきなんですからね?
ちゃんと栄養のあるものを食べてますか?
食事を抜いたら、治りも遅くなりますよ?」
「……はあ」
食事にまで突っ込んで来るのか……
お前は俺のお母さん?
あと彼女を取り囲んでいた男からの、鋭い視線も痛い……
余計なヘイトを集めてしまっている気がする。
「ちょっと包帯を張り替えたいので、一緒に来ていただけますか?」
「はい」
俺は流されるままに教会の奥についていく。
中庭を通り抜けて、別棟の病院に入る。
騒がしい礼拝堂内と違い、病院は物静かだった。
時々、笑い声が風に乗って、かすかに聞こえてくるのみだ。
祭りを楽しんでいるのだろう。
俺は診断室のような部屋に入り、そこで包帯を替えてもらっていた。
「……」
「……」
リディアは包帯の交換に没頭している。
俺は沈黙が耐え切れず、口を開いた。
「先ほどは数人の人に囲まれていたようですが、何かあったんですか?」
「今日は聖日、お祭りの日ですから、色々な人からのお誘いがありました」
だから先ほどの男達は不機嫌だったのか。
本当に余計な嫉妬を買ってしまった。
ただでさえ、あの令嬢に睨まれていると言うのに……
「私は修道女なので、本来は聖日こそ祈りを捧げなければならないのですが……」
全身の包帯を解かれ、上半身が露わになる。
「……」
「?」
リディアが目を丸くして言葉を無くしている?
「何が……」
言いかけようとして、俺も言葉を無くす。
自分の体には、至る所に大きな青痣があった。
所々がさらに色濃く、体中に広がっている。
まるで腐りかけたバナナの斑点みたいだ。
このまま、本当に腐ってくれればいいんだが。
「酷い。余りに……」
リディアの手がそっと俺に触れようとする。
が、反射的にそれを払いのける。
急に腕を動かしたせいで、痛みに顔を歪める。
「ッ」
「俺を、そんな目で、あの夜、アンタが-------」
「おや、元気になられたようですね」
声が割って入る。
先ほどまで、偉そうにご高説を垂れていた神父だ。
表情には微笑みを張り付けている。
「シスター・リディア。すみませんが手当てを再開していただけますか?」
「――ッ はい、エタン神父」
リディアは目元を拭って治療を再開する。
神父は近づいて、隣の椅子に座った。
「私の名前はエタン。
今日は辛い状態で来ていただきありがとうございます」
人のよさそうな笑みだ。
この笑みで、多くの信者を入信させてきたのだろうか。
「……どうも」
「ここに来るまで、体は痛みませんでしたか?」
「……傷みました」
「それは大変でしたね。そのような状態で来ていただき、ありがとうございます。
初めて教会に来てみて、どうでした?」
「そうですね、まあ、(悪い意味で)新鮮と言うか……」
治療をおとりに、無理やり集まりに参加されられた。
カルトに引っかかった気分だ。
「そうですか!
それはよかった。合唱団の讃美歌なんてよかったでしょう?
20人規模の合唱団がいるのは、カヴェルナの教会ではここだけなんですよ」
「はあ」
確かに迫力はあったが……
「子供達の歌声は評判になる程ですし、楽士の方もいらっしゃいます。
中には、単に歌を歌いに来ているという方もいる程です」
「そっちがメインになる程ですか?」
「ええ、それを面と向かって言われた時は少し困りましたが……」
カラオケ気分で来る人もいるのか。
俺もその位の気持ちで行くか。
「ま、皆で歌を歌ったり、踊ったりするのは楽しい事です。
どんな形であれこの教会に足を運んでくれることを嬉しく思います」
教会としてそれで良いのか?
「たとえ貴方が治療の為だけに足を運んだとしても、この出会いを神に感謝します」
「……はい」
うっ。
治療の為に、嫌々来てる事を見抜かれてるのか。
気まずくなった俺は、別の話題を考える。
そう言えば宿の一家から言伝を預かっていたんだ。
宿に置いてもらっている手前、この位はやっておくか。
「僕の宿泊先の、フルニエ家の人たちから言伝を預かっています。
今日は安息日なのに教会に通えず申し訳ないとの事です」
「イヴェットさんの所ですね。
うーん、本当は来ていただきたいのですが、そうですね……
祭りの日は食事屋にとってはかきいれ時ですから、仕方ありませんね」
何だ、あっさりと引き下がるな。
思ったよりも緩いな。
「人それぞれ生活がありますからね……ちなみに何か出店でもするんですか?」
「はい、串焼きを売って回るみたいです。
教会の方にも回ってみるとか」
「そうですか?
うーん……その申し出はありがたいんですが……
今日は教会にとっては重要な日ですからね。
あまり贅沢もし辛いんですよね」
ふーん。
教会も大変だな。
思ったより贅沢は出来ないらしい。
「ただ、貴方を受け入れたのが彼女の家で良かった。
きっと良く取り計らってくれているでしょう」
「……」
確かに、宿から追い出さずに、置いてくれている。
もっとも、こっちとしてはいっそ追い出してくれた方が色々吹っ切れたのだが。
「宿ではちゃんと精の付く食事は出していただいてますか」
包帯を巻いているリディアが口を挟む。
「ええ、動けないので部屋の前まで持ってきてくれたりはしますね。
あと、水のように薄いスープが少しだけ味が濃くなったかな……」
「間違っても女将さんの前で言ってはいけませんよ。
本当に追い出されてしまいます」
・
・
・
「まだ次の祈祷は行わない方がよいでしょう」
汗を拭きとり、包帯を巻きなおしたリディアは言った。
「まだ……ですか」
体中、痛みがある。
包帯も鬱陶しいので、どうせならすぐにでも直してもらいたい。
「短期間で強い祈祷を何度も行えば、体に負担がかかります。
あなたの場合、もう少し腫れが引いてからの方が良いでしょう」
「……そうですか」
無料での治療の手前、無理強いはできないか。
ここまで足を運ぶのは面倒だが、仕方ないか。
・
・
・
診療室を出ると、騒がしい声は消えていた。
人気のない廊下や礼拝堂を通り、門の手前までエタンとリディアに見送ってもらう。
「ユーヤさんはこの後のお祭りを見て回るんですか?」
リディアが尋ねる。
お祭りか……
正直、皆羽目を外していて治安が悪そうだし早めに宿に帰りたい。
出店で何かを買う余裕もない。
エタンが続ける。
「私はパイの包み焼や焼いた果物なんて好きですね。
北区の噴水広場では、演劇も開催しているとか……
今日は来ていただきありがとうございました。また会えることを楽しみにしています」
「ありがとうございました」
「どうも……」
俺は居心地が悪くなり、足早にその場を後にした。
半透明の影 穏田省吾 @test-user-8693744
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。半透明の影の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます