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第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
白くて清潔な部屋。
書き出しがとても印象的でした。
病室かな?
と思って読んでいたのですが、入院先の『科』がわかると、ちょっと悲しく、切なくなりました。
とても丁寧に話が進んで、ラストに早くたどり着きたい気持ちになりました。
現代社会が抱えている闇と不安が凝縮されているなあ……と思いました。
身近なこととしてとらえる読者さんもいるでしょうね。
なんか、上から目線な感想になって申し訳ありません。
これからも書き続けてください。
作者からの返信
のりのりのさん、拙作をお読み下さり有難うございます。
暗い文章なので読み進めて頂くのに力が必要だったと思います。
書き出しにはこだわりました。すぐに病院だと分かってしまうのは仕方ないのですが「科」は伏せておきたかったので…
描写にもこだわり、入院していない方にも窮屈さを伝えたい…それに世の中にはこんなにも弱い立場の主人公も確かに存在しているのだよ…と己を重ねてみてほしくて筆を執りました。
丁寧なコメントの他、星でも評価して下さり重ねて有難うございます。
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
正岡子規のくだりが印象的でした。赤い口。
モテキの反対は非モテと言うそうです。釈然としない。
ステキ(捨て期)と書くのはどうかと、誰かが提案。
人間関係の断捨離です。
メビウスの君=ATMと嗤った君とも
ステキな別離を。
作者からの返信
子規に反応下さり有難うございます。
文学に疎い私ですがそこはこだわって筆写させて頂きました。
二人の間も同床異夢。同じ夢は観れない。故に隔たりが。
素敵な別離になると良いのですが…
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
重たく、暗いお話です。
でも、それを「読ませる」のは相当な力が必要であって、このお話はその力があると感じました。
ああ、ああ、と読んでいる側がそうしちゃダメだと思う方向へ行き、落ちていく様を見せつけられる……でも、目が離せません、ラストシーンまで。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒様、拙作を最後迄お読み下さり有難うございます。
暗い話で申し訳御座いません。ですが井戸が昔は黄泉に通じていたと言われるように。そう、井戸の底の水面に小さく自分が映るように、この様な人生も有るのだと思って頂きたく筆をとりました。犀川よう様の企画、テーマは「夏」。夏の定番は怪談でしょうか?
怪談も行ってはならぬ、やってはならぬをして痛い目を見ます。
主人公の様な人間も確かに存在するのです。
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第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
読んでいる最中、手足を拘束された状態でビターチョコを口の中に大量に押し込まれたような気分になりました。溺れるものは藁をも掴むとは言いますが、溺れ終わった者は死神の手を掴むのだなと。どちらも縋ったってどうにもならないけど、縋らずにはいられないし……。
人に「人生における『絶望』を、これでもかと味わえる作品はありますか?」と聞かれたら、私は今後この作品を薦めることでしょう。
素敵な作品をありがとうございました! 今後も応援させていただきます。
作者からの返信
ビーさんさん読んで下さったのですね!有難うございます。
拘束されてビターチョコ。斬新な表現ですね。作品を感じてくださりありがたく思います。そうなのです。溺れ終わったものなのです。もう浮かび上がる事は無い暗い水底。そこから浮かび上がるには最早ガスの溜まった腐乱死体となり果てるしか無いのです。それは死神を迎え入れ人の原型を崩すしか手段はありません…故に歪んでいますが死神の一助も考慮に値すると言えます。自身の中の歪んだ妄執を取り入れて執筆してみました。
「絶望」の代名詞となれるなら私は死神とも踊ります。
重ねて有難うございました。
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第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
社会意識の強い作品ですね。
プロレタリア文学の要素も含んでいるように感じますが、1930年代全盛期のものと比較しますと、社会の構造がより複雑化している現代が舞台の御作品では、主人公の受ける仕打ちがより陰湿であるように感じます。なにより、周囲に同環境の仲間が居らず孤独に陥り、あらゆるものを奪われたり失っていくという状況が、個人主義の負の面を直接かつ強烈に描写しております。
ただひたすらに死を予感させるような主人公の死神の妄想が、物語の終盤にかけて徐々に質量を持っていく、この気味の悪さといいますか、まるで現代社会の歪がどんどん拡大していくような、そういったものが現代社会に私が感じる危機感や違和感とリンクして、非常に読みやすかったです。
作者からの返信
にわかさん、お読み下さり有難うございます。
正直に申し上げますと私もプロレタリアートと申しますか私小説の様な物なのです。少し逸れますが仏教ではこの世は火宅であり、すぐにでも飛び出して弥陀の本願達すべく往生の車に乗るべし…と有ります。にわかさんが感じて下さった通りに多分に社会批判も個人的な理不尽さも詰め込みました。レビューを下さった作家様は「蟹工船」と比較されたので中々に悲惨だったのだなと己の手を見るばかりです。
死神は陰鬱に直ぐ側に居ます。でも主人公には救いの蜘蛛の糸かもしれない…自著で恐縮ですが「羊の群れ達に」ではマイルドにしましたが現代の姥捨山となった「とある場所」を描写しております。其処には救われない魂達が群れています。さいかわ葉月賞のテーマが夏との事で「踊れよ死神」では暑さと冷たさ…いや幸福と地獄の二極化を出してみました。この世は綱渡りです。手足弱き者からイスラームの死神の投げ縄に囚われ地獄に落とされてしまう。くれぐれもお気をつけて…
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
途中から主人公と自分自身を重ねて読んでいました。疾患、依存、愛していた彼女、自分と重なるところがあまりに多く、この小説を読んでいると心をやすりで削られているかのような気分になりました。とても貴重な時間でした。
これからも応援してます。
作者からの返信
わ〜かき氷さん、読んで下さったのですね。有難うございます💦
主人公には誰しもが抱くであろう自身への憐憫と申しましょうか。憐れな程に溺れて行くさまを筆写しました。
御自身にも重なるとの事。お辛い経験をなされたのですね…
主人公はさらなる苦悶に囚われるでしょうがかき氷さんの様な優しい方に見守られて幸せも感じる事でしょう。
重ねて有難うございます。
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
白く清潔な部屋の描写が胸に迫るようでした。
必死で働いていた日常とは隔絶された世界、そこにいると確かに死の気配を感じてしまうのかも知れません……。
懸命に生きる主人公に立ちはだかる試練の数々、読んでいるこちらが折られてしまいそうでした。
主人公の言葉は重い、けれどタイトルもエピソードタイトルも非常に心に残るのは何故だろう、そう思いながら読了させて頂きました。
願わくば主人公の未来に光が射すことを。
太刀山さん、ありがとうございました。
作者からの返信
未来屋 環様。はじめまして。
拙著をお読み下さり有難うございます。白く清潔な部屋の描写…凄く推敲していたので何かしら感じていただけたのなら幸いです。
はい。ザマァなんて実際は有りませんし、或いは主人公の目線から離れると彼はザマァされる役者なのかも知れませんし…
ですがこんな主人公も此の世界に居るという事を知って頂きたくて書き上げました。
主人公への励まし有難うございます。
編集済
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
太刀山いめ様、初めまして。拙作に温かなコメントを頂き、大変恐縮です。近況ノートを拝読させていただいて体調を崩されているご様子、かえってお心を煩わせてしまったようで心苦しく思います。
太刀山いめ様が作中で書かれている主人公の気持ち、実は誰の中にも潜んでいるような気がします。窓の外はまぶしく輝いていても、それを部屋の中から眺める自分はどうしようもなく孤独を感じることがあって。どんなに満たされているようでも、たとえ隣に誰かがいたとしても、ふとした時に苛立ちを感じて叫びだしたい衝動に駆られる時があって。そんなことはないと目を閉じ耳をふさいでも、どうしても振り払うことができなくて。
それでも、傷ついた自分を見つめることの出来る主人公は限りなく優しいと感じます。頑張らなくていい、ただこの世界にいてくれればいい。彼の心の痛みがいつか癒えますように、と願わずにはいられません。
素晴らしい作品をありがとうございました。猛暑が続いております、お身体ご自愛くださいませ。
作者からの返信
諏訪野滋様。
重ね重ねのお心遣い痛み入ります。
こちらこそコメント迄頂き恥ずかしながら嬉しく思います。
誰の中にもある…そう言って頂けると主人公も報われるかもしれません。それに私自身気付けなかった様々な心の移り変わり迄こと寄せて下さり…嬉しくて涙が出ます。
私は皆様の様な流麗であったり洒脱であったり自由自在な文章を作れません。ただ出来るだけわかり易くを心掛け…只々内省して書き殴る事しか(汗)
今回の拙著は温かな言葉を私に掛けて下さった方々のお陰で産み落とせました。
それだけでなく過分な評価迄頂き心配迄して頂き…やはり幸せ者です。
今度は私にも言わせて下さい。お体をくれぐれも大切に。また素晴らしい作品を読ませて下さい。
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
あくまでも、フィクションとして読みました。
が、それでも、そうとは思えないくらいにこちらの作品の描写はグサリと自身の心を抉って行くリアリティに惹きつけられました。
実は自分もこんな感じの病棟にいた事がありまして……。なので何となくですが、この『白く清潔な部屋』の猫写には酷く共感するものがあるんです。
ふと我に返ると様々な感情が湧いてくるんですよね。これまでの自分の行いとか社会との関わりとか……。
それで、どうしょうもなくなって消えてなくなってしまいたくなる。
自分の場合はそんな感じでした。
あくまでもフィクションとして読みました。とは言いましたが、上から目線の勝手な憶測で物を言わせて頂けるのであれば。この様な作品を書ける貴方様はやはり何かしらお辛い経験があったのだと、このところの貴重な交流を通して感じている次第です。
やはり上から目線で何様だと言う話ですが、……でもそれは一読者として、作品の著者を評価する上ではとてもプラスの要素だと思います。
間違いなくこの作品は貴方様にしか書けない。
独自の世界観を持った良作であると思います。
作者からの返信
ほらほら様、お読みいただき有難うございます。重ねて星での評価、並びにコメント迄頂き恐縮です。
フィクションと思って読んで下さった事にも謝辞を。全くのフィクションとすると文才拙い身としましては話に芯が通らないと思い、自分の経験をエッセンスとして加えさせて頂いております。演劇での感情表現法に十割リアルで演じたら演技ではない。九割の演技に一割のリアルの感情で良いと習ったもので、それらをこの作品に使わせて貰いました。一割では「私」の暗い悦びを表せないので一割以上混入してしまいましたが…
敗者には敗者の悦びが有るのだと。メリーバッドエンドが理想的な締めかな…と。人からしたらただのバッドエンドかもですが。
炎天下と無縁の立ち位置から暑さ以外の方法で夏という生命の輝きを感じて頂き、「私」と言う死の仮託者の静かな悲劇を悪趣味ですが読者に後ろめたい、暗い悦びを味わって頂きたかったのです。つまりは他人の不幸は蜜の味と言う奴です。「自分じゃなくて良かった」と言う…
ですが悪趣味に過ぎる試みでした。
ほらほら様の様な太刀山の建前でなく本音を見抜く痛みに優しい人も居ると。ご心配頂いたこと、それに私太刀山との交流を持ってくださり感謝にたえません。
今回の作品に過分な評価をして下さった事、御自身の経験を元に『私』の痛みに寄り添って下さった事にも感謝を!
追伸。ほらほら様もご入院の経験があるとの事。辛い事を思い出させていたのなら申し訳ありません…
ですがその時の心情迄仰って頂いた事自儘ながら、ああ、私一人では無いんだな…と思ってしまいました。申し訳ありません。
『白く清潔な部屋』の描写が少しでも伝わったならこれも自儘ながら嬉しいです。
それとほらほら様の推察…ズバリです💦
第1話夏よ私を焼いてくれへの応援コメント
コメント失礼します。
主人公が報われなさ過ぎて、可哀そうだなぁ…と思ってしまいました。
世の中には、会社を優先し、個人の人生を考えない人って意外と多いですよね…。
主人公には「頑張れ」なんて言えません。死神に祈りたくようになるまで、必死に生きたのだから。
その代わり、今までがどうか報われてほしいです…。
作者からの返信
篠崎時博様。お読み下さり有難うございます。
主人公に同情してくださり有難うございます。社会に貢献しなければならないと我々は言われて育ちました。故に自己よりも社会の一員であると言う思いが強く…故に過労死等も横行しているのだと思います。
はい。必死に生きたのです。それはもう本当に。優しいお言葉を賜り、更に星での評価も賜り、重ねて御礼を申し上げます。