Thousand prayer

君にお話をしてあげよう

僕が幼い頃の話さ

ずっと話したかったんだ


この町で 僕は育ったんだ

色んな出会いと 同じ数の別れがあったよ

3番通りの隅に 花屋があっただろ

あの店の娘は 青い目の少女だった

週末に 彼女に会うのが日課だった

店は燃えてしまったよ

その3日前に 爆撃が始まったんだ


あの日の僕らは 永遠を信じて疑わなかったよ

君は今でも そう思っているね

そのままの君でいて欲しいんだ

たとえ世界に置き去りにされようと

だから僕は 君のために歌い続けるんだ


僕の家は貧しかったよ

パンと水が 僕の一食分さ

たまに父さんがお酒を買っては

母さんとよく喧嘩をしてた

君のハムエッグは とびきりのご馳走だった


街角の街灯に ギターを弾きながら歌う男が居たよ

僕はよく 足を運んだんだ

みんな彼を笑うけど 彼は僕の憧れだった

彼はギターを 銃に持ち変えたよ

僕は今 彼と同じ 青い軍服を着ている


あの日の僕らは 永遠を信じて疑わなかったよ

君は今でも そう思っているね

そのままの君でいて欲しいんだ

たとえ世界に置き去りにされようと

だから僕は 君のために歌い続けるんだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る